神奈川県立新ホール「神奈川芸術劇場(KAAT)」(横浜市中区山下町281)で6月16日、ブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」の公開通し稽古が行われた。
同作の舞台は、黒船来航に揺れる江戸時代末期の日本。武士や商人、魚屋、百姓、司令官など、さまざまな地位や立場の人々の視点を折込みながら、幕末から開国に至る激動の時代のニッポンを「西洋の目-Western Eye」で描く。公演時間は、1幕が約80分、2幕約60分。
KAAT初代芸術監督の宮本亜門さんが演出・振付を手掛ける。作詞・作曲はスティーブン・ソンドハイムさん。台本はジョン・ワイドマンさん。公演期間は6月17日から7月3日。
ジョン万次郎役の山本太郎さんは作品について「見どころが多すぎて、一言では言い尽くせない。普段、舞台をあまり見ない自分ですが、全編にわたって、これほどの作品はないと思います。五感をフルに使って余韻に浸りながらお帰りください」とコメント。また、ナレーション役を務める落語家の桂米團治さんは「自身初のミュージカルです。難しさを乗り越え、大胆にかつ細心にやろうと思います」と語っている。
宮本さんは「ブロードウェイでない、またあらたな『太平洋序曲』が誕生します。今の日本について、今後の日本について、たくさんのテーマが入っていますので、ぜひ劇場に足を運んでください」と話す。
会場は神奈川芸術劇場 ホール。チケットはS席8,500円、A席7,500円、B席(イス付立見席)4,500円。問合せは神奈川芸術劇場(TEL 045-662-8866:チケットかながわ)まで。