横浜市は夏至の6月22日、前年比使用電力の15%カットを目指す「節電チャレンジ」を実施する。
節電チャレンジは、東日本大震災による電力供給不足を受け、消費電力量が最大となる夏季(7~9月)における計画停電を回避するための節電社会実験。
対象地域は神奈川県内全域で、実施日時は13時~15時。実施時間帯の利用電力を、前年同日比で「15%カット」することを目標に掲げている。昨年度の神奈川県における最大使用電力値は786万キロワット(kW)。
具体的な取組み例として、市民に向けては、冷房を使用する場合に「通常設定温度を2度上げる(上限温度は28度を目安とする)」、または、エアコンの使用をできる限り控えて「扇風機に切り替える」。
事業者には、電力需要が一時的に少なくなる12~13時は事業活動を継続し、13~15時の間に昼休みを取ることで、電力使用の分散(ピークシフト)につなげる「ランチシフトの実践」。
そのほか「不要な照明はこまめに消す」「エレベーター・エスカレーターの稼動を停止する」「洗濯機・掃除機、電子レンジ、ドライヤーなどの家電製品を使わない」など、節電のためのあらゆる取り組みを呼び掛けている。
横浜市温暖化対策統括本部の中村仁さんは「横浜市をはじめとする神奈川県内全域の市民・企業・行政で一体となり、目標値である電力使用15%カット(前年比)を目指します。ピーク時の消費電力の対前年比較など、チャレンジの結果は後日ホームページに公開し、結果分析のもと夏季の取り組みにつなげていきます。『節電チャレンジ』を通して、少しでも興味や関心をもっていただき、7月以降の節電にもご協力いただけたら」と話す。