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横浜に「復興居酒屋がんばっぺし」-従業員全員が三陸の被災者

「復興居酒屋がんばっぺし」のホールスタッフ

「復興居酒屋がんばっぺし」のホールスタッフ

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 横浜駅西口・岡野町交差点近くに7月23日、期間限定居酒屋「復興居酒屋がんばっぺし」(横浜市西区岡野1)がオープンした。

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 店名の「がんばっぺし」は岩手県三陸地方の方言で「前向きにがんばろう」という意味。

 オーナーの鎌田さんは岩手県大船渡市出身。現在は横浜で建築業などを営む。東日本大震災の後、横浜、都内、埼玉の友人や知人に託された物資を持ち何度も地元に帰り復興ボランティアを行った。そうしているうちに「被災地ではなく横浜で何かできないか」という思いが膨れ上がった。

 外観は敷地内にコンテナハウスを置き、周囲を鉄骨とベニヤ板で囲う。屋根はよしずを被せた簡易的な建物。部材や厨房機器、土地にいたるまで全て知人などから無償で協力してもらった。敷地面積は約100平方メートル。席数は40席。

 従業員5人全員、岩手県三陸地方の震災被害者で飲食業経験者。「全員、友人や知人です。被災地には仕事がない。飲食業は今、補償も新たなテナント物件もないので、皆、働きたいけど働けない状況なんです」と鎌田さん。

 ドリンクはビール(380円~)、サワー(380円~)、ソフトドリンク(290円~)、日本酒は岩手県の地酒「南部関」(650円~)、「月の輪」(750円)など。

 フードは5種以上の魚介類を刺身にし豪快にのせた「黒潮盛り」(1,980円)、旬の食材をつかった郷土料理「煮しめ」(500円)、すいとん汁のような郷土料理「蟹ばっと」(680円)など。「本日のおすすめ」(500円~)ではその時々、市場に上がった魚介類を刺身や煮物、天ぷらなどにしてメニューに載せる。

 鎌田さんは「まずは三陸の町を知ってもらうことが大事だと思っています。三陸の魚介類をおいしく食べてもらえれば」と話す。

 営業時間は17時~0時。月曜定休。12月31日まで。

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