横浜市中央図書館(横浜市西区老松町1)で、企画展示「日本人初の米国特許 横浜の花火師・平山甚太」が開催されている。
平山甚太は、明治10年に日本で初めて西洋式花火を横浜公園で打ち上げ、明治16年には「昼花火」で日本人として初めて米国特許を取得した人物。昨年横浜で開催されたAPEC首脳会議では、来日したオバマ米大統領より米国特許証のレプリカが日本に贈呈された。
会場の中央図書館3階ヨコハマコーナーでは「平山煙火カタログ」などの関連資料を展示するほか、7月31日には地下1階ホールで、今年4月に『明治の特許維新 ~外国特許第1号への挑戦!~』を出版した特許庁特許技監の櫻井孝さんを迎えた講演会を開催。同時開催として、1階展示コーナーでは煙火写真家・伊東洋さんの花火の写真も展示している。
また、今回の展示に合わせ、中央図書館と横浜市内の企業のコラボレーションによるポストカード「平山煙火製造所昼花火絵入型録」を販売。中央図書館が所蔵品のデータを無償で提供し、NDCグラフィックスが商品デザインを手がけ、光画コミュニケーションプロダクツが製作・販売を行う。横浜市政策局共創推進課が設置している公民連携の相談窓口「共創フロント」を通じて実現した。ポストカードは1枚126円(全10種類)で、8枚1セット1,680円(特製箱入、復刻版ミニカタログ付き)。中央図書館併設「ふれあいショップ野毛山」、有隣堂伊勢佐木町本店、マリンタワーショップ、エクスポート(大さん橋国際客船ターミナル内)などで取り扱っている。
中央図書館調査資料課の望月和彦さんは「中央図書館では、平山煙火工場の花火カタログ等を展示するとともに、7月31日には、特許という観点から平山甚太を研究されている特許庁の櫻井孝さんの講演会を行います。ぜひご参加ください」と話している。
各展示、講演会は入場無料。展示は8月14日まで(同時開催の伊東洋さんの花火写真展示は8日まで)。講演会の申し込みは中央図書館3階カウンター(TEL 045-262-7336)まで。