映像文化の発信拠点「野毛Hana*Hana」(横浜市中区花咲町1)で8月18日、被災地の廃材を使ったワークショップ「陸前高田の災害廃材で作ってみよう!」が開催される。
同ワークショップでは「瓦礫(がれき)の回路プロジェクト」と題して、地震と津波によって生じた陸前高田の住宅廃材を再利用し、椅子(いす)を制作する。イベントは、8月6日より開催されている「Hana*Hana FESTIVAL 2011 ~幸せの架け橋」の一環。
参加者とともに共同制作した椅子は全て翌日から販売し、収益の一部は陸前高田の復興支援に充てる。講師は横浜市中区在住の建築家・岸健太さん。東京芸術大学建築科、教育研究助手の松田健嗣さんもナビゲーターとして参加する予定。
開催時間は10時~18時。参加費は1,500円。申し込み・問い合わせはHana*Hana FESTIVAL実行委員会(TEL 045-325-8123)まで。
野毛の(旧)COFFEE・SNACK コロンビア「おひさまナマズ発電所」(中区花咲町1)2階では、8月21日まで被災地でのジャズのリクエストにこたえるカフェを営業している。震災により数千枚のレコードを全て流失した陸前高田市のジャズ喫茶「h.イマジン」の店主冨山勝敏さんと、かつて野毛にあった老舗ジャズ喫茶「ちぐさ」の常連メンバーによるアーカイブ活動「ちぐさ会」有志のコラボレーションによる企画。会期中はカフェの2階に、被災直後に避難所で構想されたまちの復興についてのアイデアや、陸前高田市理想郷の構想を展示する。
Hana*Hana FESTIVAL実行委員会事務局の伊藤貴子さんは「講師の岸さんは日本を中心に世界で活躍されている建築家です。ワークショップでは、災害で生じた負の遺産である住宅廃材を椅子という形で再生。参加者全員で力を合わせて考え、制作していきます。被災地のために横浜・野毛から何ができるか。その一歩としてご参加頂けたら」と話す。
「Hana*Hana FESTIVAL 2011」は、野毛地区街づくり会、Hana*Hana FESTIVAL実行委員会が主催となり、「アート」「飲食」「地域」をキーワードに、元気で明るい明日への「幸せの架け橋」となるような多彩なイベントを実施している。会場は、野毛地区(野毛Hana*Hana、旧コロンビア、横浜にぎわい座)、吉田町、伊勢佐木町ほか。
(旧)コロンビアでは、期間限定のインターネット放送局「おひさまナマズ発電所」を開設し、「幸せの架け橋」となるような素敵な人物を番組内で紹介している。放送時間は16時~17時30分。8月20日まで毎日放送し、tvkヨコハマネットTVで視聴することができる。「Hana*Hana FESTIVAL 2011」は21日まで。