伊勢佐木町、吉田町エリアで9月13日、「横濱JAZZクラブツアー」が開催された。
「ジャズクラブに行ってみたいが、ひとりでは行くきっかけがない」という人を対象に企画した横浜ローカルツアーで、横浜に集うアーティストやクリエーター、NPO、市民、企業、学校などの創造の担い手の中間支援を行っている「アーツコミッション・ヨコハマ(ACY)」が主催。横濱JAZZ PROMENADE2011連携イベントとして行われた。
ツアーの案内役は、10月に市内一帯で開催される日本最大級のジャズ・フェスティバル「横濱ジャズプロムナード2011」の柴田浩一ディレクター。当日は40人の参加者が集まり、「FIRST」で横浜のジャズの歴史を学んだ後、横浜のジャズ発祥の地である芝居小屋「喜楽座」(現、日活会館)を経由し、徒歩で「よいどれ伯爵」「リトルジョン」を巡り、各ジャズクラブでのオーナートークやライブをたのしんだ。
FIRSTのオーナー山崎昭さんは「今年で43年目を迎えるが、開業当時から通って下さる常連の方もいらっしゃる。ジャズは奥深いので、自分に合ったタイプのジャズが見つかるまでぜひ聞き続けてほしい。店内ではライブを不定期に開催しているが、ミュージシャンの演奏は聞き応えがあります。普段はいろいろなジャズを流していますので、いつでも気軽にお立ち寄りください」とあいさつ。
柴田さんは、1933年に開店した日本最古と言われるジャズ喫茶「ちぐさ」のカウンターに入っていたこともあり、エピソードとして、ある日マスターの故・吉田衛さんに店内で水を出さない理由を尋ね、「ここは音楽を聞かせる店だから」と言われたという話も。
「初対面、国籍が違ってもコードさえあれば一緒に楽しめるのがジャズの魅力。また、演奏者を尊重するのがジャズです。ジャズは頭の中を空っぽにして、自分から一歩踏み込むとすっと入ってくる。10月に開催される横濱JAZZ PROMENADEはもちろんですが、横浜には30以上のジャズの店があるので、ぜひ日常的に足を運んでほしい」と話している。
横濱JAZZ PROMENADE2011は10月8日と9日に開催される。会場は、横浜市開港記念会館、関内ホール、ランドマークホール、横浜赤レンガ倉庫1号館、横浜みなとみらいホール大ホールほか、市内ジャズクラブ、街角ライブ会場など計約50会場。一般前売券を販売している。