黄金町の京急高架下(横浜市中区黄金町2)周辺で9月25日、地域交流イベント「第5回 黄金町隣人祭り」が開催される。
「隣人祭り」はフランスで始まった地域活性化イベントで、近所の住民たちが集まり、お茶や食事をしながら交流を深めることがねらい。横浜では昨年7月より、地域住民と横浜市立大学国際総合科学部鈴木伸治ゼミの学生たちが、初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会と協働して運営する黄金町のまちづくりの拠点「Kogane-X.Lab.(コガネックス・ラボ)」が開催している。
今回の隣人祭りは「今年も来たよ!!サンマ定食」と題して、気仙沼産のさんまを取り寄せ、炭火で焼いて「サンマ定食」(500円)を150食限定で提供し、地域の方々とともに食事会を行う。会場では、気仙沼の地酒の販売や、千葉県大多喜町の産直野菜を提供する「産直おおたき」も実施する。
また、当日は、鈴木ゼミの学生たちによる、東日本大震災で被災した気仙沼市の町並みを模型で復元するワークショップの活動を報告する写真展も同時開催。同ゼミでは今年8月、神戸大学大学院槻橋修准教授の研究室などとの協働で、被災前の航空写真から復元模型を制作し、学生が被災者から聞き取り調査をして、震災前の町の記憶や思い出を模型に残す活動を行っている。
横浜市立大学3年で、同プロジェクト代表の伊藤愛さんは「おかげさまで今年開催される秋のサンマ定食の提供も3年目、隣人祭りとしては2年目となりました。毎年さんまを仕入れている気仙沼も震災によって大きな打撃を受けましたが、沢山の方々の支援により今年も開催出来る運びとなりました。被災後の気仙沼の写真展示も行っているので、ぜひご覧ください」と話している。
会場は黄金橋近くの「高架下スタジオsiteD」と「かいだん広場」。開催時間は11時~14時30分。
会場となる黄金町周辺では11月6日まで、「黄金町バザール2011」が開催中で、国内外のアーティストが黄金町に滞在して制作した作品の展示や、さまざまなイベントが行われている。25日は18時から、イベントのサポーターや地域住民などがツアーコンダクターとなって「黄金町バザール2011」の会場内の映像作品を案内する「ナイトツアー」が開催される。