山下町にある「cafeFLOWER」(横浜市中区山下町24)で、イラストレーター・加藤朋子さんの個展「TOMOKO KATO Illustration WORKS 2005-2011 『CHARACTER FROM』」が開かれている。
cafeFLOWERは、横浜元町出身のオーナー・荒井淳さんが2004年3月にオープン。ベルギービールやホットサンドやタコライスなどの「カフェ飯」、スイーツなどを提供し、ペット連れで入店することもできる。店内での作品展示は9月26日に開始。店内の展示スペースをアーティストに無料で提供する。
加藤さんがイラストの仕事を始めてから初の作品展となる。東京住宅供給公社の「キボウドーリファミリー」イメージキャラクター、横浜市温暖化対策統括本部の「YES(ヨコハマ・エコ・スクール)」パンフレットのイラストなど、これまで手がけてきたポスターやチラシ、絵本などに登場するキャラクターに、加藤さんの別の作品の背景を組み合わせて制作されたコラージュなど9点を展示。作品は購入もできる。
加藤さんは「横浜で生まれた思い入れの強いキャラクターを再構成して作品にしました。今はもう表に出ていないキャラクターもこの機会に再登場しているので、ぜひご覧ください」と話している。
また、荒井さんは「アートへの支援が活発な横浜で、独自の取り組みとして開始しました。初の展示となる今回は、以前から仕事でお世話になっていた加藤さんに個展の開催を提案しました。常連のお客様からは、お店の雰囲気が新鮮だと好評をいただいています。今後はプロだけでなくアマチュアの方にも趣味の展示場として気軽に使っていただきたい」と話している。
営業時間は11時30分~23時まで(日曜は18時)。入場料無料(ワンドリンクオーダー制)。展示は9日まで。
加藤さんは、1999年に多摩美術大学デザイン科を卒業後、同大学の環境デザイン学科勤務を経て、2003年にTomoko Kato Illustration Atelierを設立。現在、馬車道近くの建築家やデザイナー19組が入居する「宇徳ビル ヨンカイ」に、「共同アトリエ」のメンバーとして拠点を置いて活動している。