山下公園(横浜市中区山下町279)で10月15日と16日、第9回横浜インド祭「ディワリ・イン・ヨコハマ2011」が開催される。
「ディワリ・イン・ヨコハマ」は、2003年よりインド文化の紹介や在日インド人との交流を目的に開催しているイベントで、昨年は2日間で10万人以上を動員。今年はテーマ「Pray for Tohoku」のもと、本場アーティストによるダンスやコンサート、キャンドルナイトなどさまざまな催しを行う。
ステージでは、バラタ・ナーティアムやオリッシー(舞踊)、インドベリーダンス、ポリウッドダンスなど、インドの民族舞踊を中心としたダンスや音楽がたのしめる。出演者は、インドの民族楽器「シタール」奏者の辰野基康さん、ボリウッド映画女優でダンスアーティストの板倉リサさんなど。
そのほか、横浜印度商協会の青年部がインドの創作劇「ラーマヤナ」を発表し、インドと日本の子どもたちが、日印文化交流「地球兄弟ステージ」でシャンティ(平和・地球兄弟としてのつながり)をテーマに歌で交流する。
バザールコーナーではインドの民芸品や家具、装飾品。フードコーナーではカレーやタンドリーチキン、スナック、ワインなどを販売する。
フィナーレは、東日本大震災で被災した宮城県石巻市の子どもたちが作成したキャンドルの明かりを灯す、祈りのマントラ「Pray for Tohoku in ディワリ・キャンドルナイト」を実施する。
ディワリ・イン・ヨコハマ実行委員会 事務局長の大場多美子さんは「ディワリのフィナーレイベントは、ライトと音楽による幻想的な世界。今年は石巻の子どもたちによるキャンドルと一緒に、光の祈りでつながるステージを演出します」と話す。
会場は山下公園 おまつり広場。開催時間は10時~19時。入場無料、雨天決行。
ディワリは、「光の祭典」とも呼ばれるインドの新年を祝う祭り。インドでは、各住居の門塀にランプをともし、壁や木をライトアップさせる風習がある。横浜市はインド商人が今から148年前の1863年に日本で初めて営業拠点を設けた都市で、インドのムンバイ市と姉妹都市提携を結んでいる。山下公園の西端には在日インド人協会から1937年に寄贈されたモニュメント「インド水塔」があり、横浜の近代建築として高く評価されている。