横浜市技能文化会館(横浜市中区万代町2)を中心に11月20日、横浜市が選定した横浜マイスターの技能を披露する「第14回横浜マイスターまつり」が開催される。
同イベントは、横浜市が1996年より実施している「横浜マイスター事業」の一環。横浜マイスターの技能披露や即売会、技能体験教室などを行う。主催は横浜マイスターの活動援助を目的とした団体「横浜マイスター会」。前回の来場者数は約1500人。
食の横浜マイスターによる「料理の饗宴」では、シェフの清水郁夫さん(西洋料理)と鄭恵淋さん(中華料理)、パティシエの山本次夫さん(洋菓子)が特製料理を披露する。マイスターの技能を学び、実際に体験できる「こども技能体験教室」では、婦人服裁縫師の本間初恵さんが「パターンメーキング教室」・「ビーズ付け教室」、塗装技能士の日野正教さんが「本立て塗装教室」、建具製作の井上幸一さんが「組子コースター体験教室」を実施する。
特別料理の提供「料理の饗宴」、「こども技能体験教室」は有料、申し込み制。申し込み方法は往復ハガキで、応募締切は11月4日(当日消印有効)。
会場では当日参加できる「こども技能体験教室」として、丸太切り・かんな削り・釘打・ビス打体験教室(建築大工 関野美三夫)、ガラス切りコラージュ体験教室(ステンドグラス 平山健雄)、タイル貼り体験教室(タイル技能士 鎌倉重治)、篆刻(てんこく)教室(印章彫刻士 國峯正美)、木工塗装教室(木工塗装士 大沢尚)を用意。
特別企画「横浜マイスター リサイクル発表会」では、婦人服裁縫師の本間初恵さん、ステンドグラス専門の平山健雄さん、建築大工の関野美三夫さんら3人のマイスターがそれぞれの技を生かしたリサイクル作品を紹介する。
横浜マイスターの技能披露及び即売会では、洋服づくり、クリーニング、和裁、芝山漆器、銅版アート、畳づくり、和竿、染織、理容、造園など、普段なかなか見ることができない名人の技能披露、作品の展示・販売を行う。
横浜市経済局雇用労働課の牧島みどりさんは「年1回開催されるマイスターまつりは、さまざまな職種のマイスターの技に直接触れられる大変よい機会です。気軽なお値段でマイスターの味をお楽しみ頂ける料理教室は毎年好評のイベント。お子さんには体験教室などを通して、ぜひモノづくりの楽しさを味わってほしい」と話す。
開催時間は10時~16時。会場は横浜市技能文化会館、大通り公園(横浜市技能文化会館前)。入場無料、雨天決行。
横浜マイスター事業は、卓越した技能を有する技能職者を横浜マイスターに選定し、称号を授与し、その活動を通して後継者の育成・確保、貴重な技能の継承及び技能職の社会的評価の向上を図ることを目的に実施している。現在は45人の技能職者が認定され、地域や学校などで後継者育成活動を行っている。