中区寿町で11月3日から5日まで、寿オルタナティブ・ネットワーク主催による「第2回 寿お泊まりフォーラム」が開催される。
寿町は、隣接する扇町や松影町を含む約60,000平方メートル程度の地域で、日雇労働者のための「ドヤ」と呼ばれる簡易宿泊所が100軒以上あり、東京の山谷、大阪の釜ヶ崎に並ぶ「三大寄せ場」の1つと言われている。
寿お泊まりフォーラムは、「ドヤのまちを知り、地域活動と創造拠点について考える」体験型フォーラムで、かながわ労働プラザ Lプラザ(横浜市中区寿町1)、新港ピア(中区新港2、新港ピア内)をメーン会場にさまざまなプログラムを実施する。
オープニングパネルディスカッションでは、「コトブキ案内所準備室」を設けているヨコハマトリエンナーレ2011特別連携企画で、国内外各地の創造拠点が参加する「新・港村」内で、テーマ「地域活動と創造拠点」について話し合う。
パネリストは、アサダワタルさん(日常編集家)、上田假奈代さん(NPO法人こえとことばとこころの部屋[ココルーム]代表/詩人)、鈴木一郎太さん(NPO法人クリエイティブサポートレッツ)、河本一満さん(寿オルタナティブ・ネットワーク)。
プログラムは、「ことぶき炊き出しの会」が毎週金曜に行っている炊き出しの配食作業にボランティアとして参加する「寿公園での炊き出し体験」をはじめ、「寿町の歴史と現在」と題したレクチャー、寿町内のガイドツアー、まちの公共空間リサーチ&再整備検討プロジェクト「寿作戦」の活動報告レクチャー、キャンドルナイトイベント「寿灯祭」の準備を行う実践ワークショップ(NOGAN、ココルーム、カマン!メディアセンター、たけし文化センター)など。
3日~6日は、かながわ労働プラザ1階ギャラリーに案内所を設置し、寿町エリア各所(Porto Gallery、Hostel Zen、寿町総合労働福祉会館 警備員室、さなぎの食堂、ことぶき共同診療所)で展示やツアーを実施する。
Hostel Zenでは、簡易宿泊所を活用したホステルの共用部と客室にアート作品を設置し、滞在とともに楽しむことのできる「Hostel Zen Art Project」を開催。アートルーム(511号室 曽谷朝絵、512号室 淺井裕介+襟草丁、523号室 塩津淳司)、4階テラス(松下徹)、階段室(神奈川大学曽我部研究室)などを一般公開するほか、ゲストを迎えた滞在プログラム(武田陽介)を行う。
主催する寿オルタナティブ・ネットワークは「これまでまちを訪れる機会のなかった方々に、寿町と寿町におけるさまざまな活動を知っていただきながら、ゲスト参加者と共に、地域活動と創造拠点について考える体験型のフォーラムを開催いたします。まちなか展示の鑑賞と合わせてご参加いただければ」と話す。
参加費は2,000円(3日のみ1,000円、新・港村村民は無料)。3日は新・港村パスポート(300円)が別途必要。申し込み・詳細は「コトブキ案内2011」のホームページで。