劇団唐ゼミ☆(横浜市保土ヶ谷区)は11月1日から、劇作家・唐十郎の世界を演劇、展示、上映会、リサイタルで紹介する「大唐十郎展」を横浜周辺で開催している。
唐十郎さんは1940年生まれ。1963年に劇団「状況劇場」を旗揚げし、1989年からは劇団「唐組」を主宰。野外に「紅テント」を張って公演を行うことでも知られる。1997年から2005年まで横浜国立大学教授を務め、2000年に「唐ゼミ☆」を立ち上げた。現在も劇作家、演出家、俳優として精力的な活動を展開している。
桜木町ぴおシティ地下2階(中区桜木町1)で実施している「路地の展覧会」では、舞台を彩ってきたオブジェの数々を展示。開催時間は13時~20時。入場無料。20日まで(7日・14日は休み)。
4日には、横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール(中区新港1)で「21世紀リサイタル」を実施。唐十郎作品には欠かせない劇中歌の数々が披露される。開演は19時(開場=18時30分)。チケットは当日4,800円。
12日・13日はみなとみらい臨港パーク「特設青テント」(西区みなとみらい1)で、劇団唐ゼミ☆第19回公演「海の牙-黒髪海峡篇』を開演。1973年に「状況劇場」で初演された作品を、劇団「唐ゼミ☆」が再演する。開演は17時(開場=16時30分)。チケットは前売2,800円、当日3,200円。
同イベントを主催する劇団「唐ゼミ☆」は、横浜国立大学の教授だった唐十郎さんのゼミナールをもとに発足。唐ゼミ☆代表の中野敦之さんは「赤レンガ倉庫のこけら落しは、唐組の公演でした。大唐十郎展の展覧会、リサイタル、テント公演、上映会、どれも開催する場所の特性を生かしながら、唐ファンにはたまらないディープな仕上がりになっています」と話す。
また、唐ゼミ☆制作部の水野香苗さんは「唐十郎の魅力満載の今回のイベント。展覧会で過去の公演に思いをはせ、リサイタルでその感動をもう一度味わい、テント公演で生の熱気に触れ、上映会では違った角度からの唐十郎を見ることができます。唐十郎の世界を堪能できる20日間をお見逃しなく」と話している。