ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル2階（横浜市西区みなとみらい1）のミュージックラウンジ「スターボ」で、Kiri-shi長屋明さんの「切り絵あーと展」が開催されている。

　展覧会は、日本における切り絵アートの普及を目的に、切り絵アーティストの長屋さんが「ミュージック」をテーマに制作した切り絵を紹介する。

　作品は、アメリカのジャズ・ピアニスト&シンガー「ナット・キング・コール」をはじめ、楽器「サックス」や「トランペット」、自然物、ジャズメンの演奏風景など約20点。切り絵技法を生かした繊細で躍動感のある作品が並ぶ。

　長屋さんは栃木県日光市出身・在住。寿司屋の「笹バラン」細工にみせられ、切り絵の世界に入る。制作には工芸用のデザインカッターではなく、主に市販のカッターを使用。現在は日光を中心に創作活動を行っている。

　「切り絵を始めて24年。最初は切り絵らしくない作品を目指していたが、そのうち、完成した作品が細密すぎて切り絵に見えなくなり、切り絵に見えるような作品作りへと移行していった。これまで和物をテーマにした作品が多く、今回のテーマ『ミュージック』は私にとって新境地。制作にあたり、実際にスターボでジャズの演奏をたのしみ、その中から浮かびあがってきたイメージを膨らませ、切り絵の世界にうつした。これからも人が感動できる作品を作り続けていきたい」と語る。

　会場では、東日本大震災の支援活動として、長屋さんの作品がプリントされたチャリティーポストカード16種類（「おめでとう」「仏」「金太郎」「幸地蔵」「七福地蔵」など）の販売を行う。

　10日は、特別イベントとして、初心者から参加できる「切り絵あーとセミナー」を実施。初心者から経験者までレベルに合わせた4種類程度のモチーフを用意し、長屋さんが切り絵アートのコツを伝授する。スコーンやベイクドチーズケーキ、フィンガーサンドイッチ、ドリンクなどがセットになった「High Tea set」付き。

　会場は、同ホテル3階宴会場「アトランティック」。開催時間は15時～17時。参加費は4,000円（材料費、High Tea set込み）。事前申し込み制で、定員は先着20人。申し込み・問い合わせは（TEL 045-223-2267）まで。

　長屋さんは「ご縁があり、横浜で初めての展覧会が実現した。セミナーでは切り絵の楽しさを味わって頂けたらと思う。ジャズを楽しみながら、アートで目を癒してもらえたら」と話す。展示は今月13日まで。

　スターボでは、毎週木曜～土曜限定で、国内外の実力派アーティストによるジャズライブを実施している。11月木曜は、「1950年代モダンジャズ特集」として、バンド「Konnie&Company」がフランク・シナトラやナット・キング・コールなどの楽曲を演奏。公演時間は19時45分～／20時45分～／21時45分～（各セッション40分）。スターボの営業時間は17時～24時。