ヨコハマ創造都市センター(横浜市中区本町6)で12月3日、第8回YCCセミナー「フェアトレードは世界を変えられるか」が開催される。
同セミナーは、「創造性」「地域資源」「コミュニケーション」の3つをテーマに、日本各地でユニークな活動を展開している人を講師に招いて行うトークイベント。2009年にスタートし、2011年からは「社会性」もテーマに加え、より幅広いジャンルのキーパーソンを招き開催している。主催はアーツコミッション・ヨコハマ(ACY)公益財団法人横浜市芸術文化振興財団。
フェアトレードとは、英語で公正(Fair)な貿易(Trade)という意味。途上国の小規模農家や手工芸品生産者、職人グループなどから「生産者に利益が出る適正な価格」で商品を買い取り、生産者の「生活の自立」、「持続可能」な生産体制の確立、「貧困から抜け出す手段」となることを目的としている。
今回は、フェアトレードブランド「ピープル・ツリー」を展開するフェアトレードカンパニー(東京都世田谷区 )常務取締役の胤森なお子さんが講師を務め、フェアトレードの仕組みについて初歩から説明する。質疑応答の時間も設けられ、会場では、フェアトレード・チョコレートやクリスマス関連商品を展示販売。セミナー終了後は、懇親会を予定している。
ピープル・ツリーのフェアトレード・チョコレートは、ブラジルや南アフリカ、コスタリカ、フィリピン、ボリビアなど、「顔が見える生産者」から届いた原材料を使い、スイスの小さなチョコレート工場で加工されている。同センター1階のカフェ「YCC cafe」でも購入できる。
ヨコハマ創造都市センターの松尾洋介さんは「おいしいチョコレートを食べたり、素敵なブラウスを着ることが、貧困に苦しむ人々の支援につながる『フェアトレード』をご存知ですか。誰にだって世界を変えるチャンスはある、そんな勇気がわいてくるセミナーです。東日本大震災後、人間同士の関わり方が密になってきている今、少し経路を変えたセミナーを企画した。無理せずできる事から始めてみませんか」と話している。
会場はYCC3階スペース。開催時間は15時~17時。参加費無料(懇親会は500円)。セミナーのみの参加も可能。申し込みはホームページで。
フェアトレードカンパニーは、1995年設立。生産パートナーはアジア、アフリカ、南米10カ国に及び、自然素材を生かした手作りの衣料品やアクセサリー、食品、雑貨を企画・輸入・販売するフェアトレード商品の取引を通して、途上国のスラムや、貧しい農村部に暮らす人々を支援している。