横濱増田窯(横浜市中区元町2)は、2012年度版のヨコハマイヤープレートを提供している。
横濱増田窯は、幻の焼きものと呼ばれている「横浜焼」の伝統と精神を受け継ぐと同時に、現代の感覚と生活空間に合ったテーブルウェアを創作するため、初代窯主・増田博と横浜焼に携わっていた数名の職人とともに1965年に開窯した。
今回は、横浜浮世絵や開港絵を題材に横浜の歴史や文化を次世代に伝える「ヨコハマイヤープレート」、横浜の事はじめをテーマにした「イヤーコレクションプレート」の2種類のシリーズを販売する。
ヨコハマイヤープレートは、横浜市制100周年と開港130年を記念して横浜博覧会が開催された1989年より毎年制作。横濱増田窯が独自に西洋絵具で調合・開発した深みのある紺色「ヨコハマブルー」、磁器本来が持つ暖かみのある白地に白い絵具で絵付けした「白盛り」、プレートの縁に走る3本の線「スリーラインズ」を特徴とする。
第24回目の発行「2012 ヨコハマイヤープレート 」は、浮世絵師 梅堂国政の作品 「横濱銕道蒸氣出車之圖」を題材にしており、野毛山に建つ横浜伊勢山皇大神宮を背景に蒸気機関車が走る絵柄。直径約31センチ、価格は18,900円(皿立付き)。裏面にプレートシリアルナンバー、絵柄の説明(日本語、英語)がつく。
「2012イヤーコレクションプレート」は、2012年が日本鉄道発祥140周年にあたることから、「鉄道」をテーマに、イギリスのバルカン・ファウンドリー社から輸入された日本初の150形蒸気機関車・1号機関車(改造後)をデザイン。直径約21センチ、価格は6,300円(皿立付き、裏面に絵柄の説明あり)。
横濱増田窯の営業・企画を担当する増田朗さんは「イヤーコレクションプレートは、横浜を再発見し、『横濱 事はじめ』を次世代に伝える歴史的コレクションとして制作しています。日本初の鉄道は1872年に開通したが、今回デザインした150形蒸気機関車・1号機関車は、横浜~新橋間を53分でつなぐ文明開化の象徴でした」と話す。
問い合わせは、代官坂元町アントギャラリー横濱増田窯本店(TEL 045-663-2228)まで。営業時間は10時~19時。月曜定休。