「おもいやりライト運動」事務局(横浜市中区海岸通4)は1月17日、夕暮れ時の交通事故防止のためのヘッドライト早期点灯を促す取り組み「おもいやりライト運動」の市民会議を開催する。
「おもいやりライト」とは、1日のうちで交通事故発生件数が最も多くなる時間帯の夕暮れ時に早期点灯するヘッドライトのこと。
昨年夏から日産自動車が横浜市民を中心とする有志と共に会議を開催し、ドライバーにヘッドライトを早期点灯してもらうための具体策を検討。10月20日には、夕暮れ時の「早期ヘッドライト100万台点灯」を目指す決起集会を、環境をテーマにした交流イベント「green drinks(グリーンドリンクス)Yokohama」と連携し、「イエロードリンクス横浜」として開催し、80人を超える参加者が集まった。
また、10月21日の「あかりの日」には、ベロタクシー横浜、アニミ、シャーロックホームズなど横浜のNPO法人などから有志が集まり、メッセージボードやのぼりを使って、みなとみらい地区を走る自動車にヘッドライトの早期点灯を呼び掛けるアクションを行った。また、市内の自転車関連イベントや、東京スマートドライバーの全国大会に参加し、早期点灯を呼び掛けるなどの活動を行ってきた。
現在、この運動に賛同する企業や団体は80社以上。れらの活動で手ごたえを実感したコアメンバーにより、昨年12月に正式に事務局が設置され、よりしっかりとした運動に発展させるための準備が進められている。
今回の市民会議は、昨年の成果についての報告や、今後の活動への提案、賛同企業の取組み紹介などを元に、参加メンバーでのディスカッションを行う。当日は、趣旨に賛同し、ぜひ地元で活動を広げたいという山形や仙台などからの参加も見込まれているとのことで、すでに、横浜から全国へと広がりを見せている。
また、現在段階的にリニューアルに取り組んでいる公式ウェブサイトは、横浜でデザインを通じて社会的課題解決をめざし「宇徳ビル ヨンカイ」(中区弁天通6)を拠点に活動するNOGAN(ノガン)が担当し、2月中にリニューアル公開される。
同事務局の森由香さんは「クルマのヘッドライトは、ドライバーの視界を照らすだけではなく、クルマの存在を周囲に知らせる大切な光です。歩行者もリフレクター(反射板)や黄色いものを身につけることによって、車に気づいてもらいやすくなる。見るためだけではなく、見られるための光。このような光のコミュニケーションがステキだと気づきました。夕暮れ時、いつもより早めにヘッドライトをつける。これだけのアクションで、交通事故は減らせます。自分にできるちょっといいことを実行する人がどんどん増えていくといいと思います。市民会議への参加もそんなアクションの一つかもしれません」と話す。
会場はヨコハマ創造都市センター3階(中区本町6)。開催は19時~。ドレスコードはサムシングイエロー(黄色い何かを身につける)。参加費無料。