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横浜市民発「みんなでつくる市民活動ガイド」電子書籍出版で記念シンポジウム

「みんなでつくる市民活動ガイド」(表紙の絵は「横浜トリエンナーレ2008」サポーターのワークショップ「トリニナーレ」でつくられた個性的なトリたち)

「みんなでつくる市民活動ガイド」(表紙の絵は「横浜トリエンナーレ2008」サポーターのワークショップ「トリニナーレ」でつくられた個性的なトリたち)

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 横浜市が設置している市民活動・ボランティア活動の拠点「横浜市市民活動支援センター」(横浜市中区桜木町1)で2月5日、書籍「みんなでつくる市民活動ガイド」出版記念シンポジウムが開催される。

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 「みんなでつくる市民活動ガイド」は、ボランティアマネジメント、NPO設立の方法から団体運営の手法にいたるまで、市民活動の実際をまとめた電子書籍。2009年1月24日に48歳の若さで急逝した横浜の市民活動家・原聡一郎さんの追悼本として発刊された。

 書籍は2部構成で、第1部は市民活動を進めていく上で役に立つノウハウをまとめたガイド。第2部では「原聡一郎さんと市民活動」と題して、原さんの取り組んできたさまざまな活動の軌跡をたどる。

 原さんは信州大学経済学部を卒業し、1987年に留守番電話機能を使い、地域情報を音声で毎週配信する「パラメディア局」を開局。1989年の横浜博覧会では、放送認可を得たイベントFM放送局を市民参加型で運営した。情報誌「ぱど」編集長、横浜市民メディア連絡会事務局長、地域情報化アドバイザー(総務大臣委嘱)、Y150市民参加プラットフォーム推進委員会委員など、横浜の市民活動のキーパーソンとして精力的に活動していた。

 2009年2月に開催された「故・原聡一郎さんを偲ぶ会」がきっかけとなり、1周忌に原さんと活動を共にしてきた有志が出版プロジェクトを発足し、共同で書籍を執筆した。3回忌となる今年1月24日に同書籍の電子出版が実現した。編集・発行=みんなでつくる市民活動ガイドを育てる会・横浜(旧原聡一郎追悼本出版発起人会)、電子書籍発行管理=横浜市民メディア連絡会。価格は499円。本の収益は、同ガイドや横浜の市民活動の発展のために有効活用する。

 シンポジウムでは、横浜市民メディア連絡会代表の和田昌樹さんが出版報告を行った後、「みんなでつくる市民活動ガイド」編集長の鏑木孝昭さんの進行で座談会を開催。原さんが他界した後、世の中がどう変わり、何が達成でき、何が達成できなかったのか、それを踏まえて市民活動と市民メディアのすべきことは何かなどを議論していく。

 会場の様子は、市民による映像発信を手がける「横浜市民放送局」がUSTREAMで生中継する。

 主催するみんなでつくる市民活動ガイドを育てる会の鏑木さんは、「原さんと過ごした経験や知恵を記録し、さらに育てようということから『みんなでつくる市民活動ガイド』が生まれた。本の出版はあくまで出発点。これから改訂を繰り返し、このガイドが市民活動のハブとなり、横浜の市民活動そのものを発展させていくことを目的としています。『記録されないものは記憶されない』と言います。この本が版を重ねるごとに、横浜の市民活動についてより多くの物語を記録し、記録する過程でつながりをふやしていきたい。今回のシンポジウムが、そのような『つながり』を作っていく機会となれば」と話す。

 会場は横浜市市民活動支援センター4階ワークショップ広場。開催時間は13時30分~16時30分。17時より懇親会を予定。参加費は無料。

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