シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3)で「ゴダール映画祭 in 横浜」が開催されている。
同映画祭では、ジャン=リュック・ゴダール監督の最新作「ゴダール・ソシアリスム」の横浜公開を記念し、同監督の全容をたどる代表作8本を35ミリフィルムで紹介する。
ジャン=リュック・ゴダールさんは、1930年12月3日パリ生まれ。ソルボンヌ大学時代にカルチェ・ラタンのシネマクラブに通いはじめ、1952年よりフランスの映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」の映画評を手掛ける。1959年に映画「勝手にしやがれ」でデビューし、ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として一躍有名に。1968年、フランスで勃発した「5月革命」のころ、商業映画から政治的映画に移行するが、80年代に再び商業映画に復帰。映画作家の一人として世界の注目を集めている。今年82歳。
作品は、長編=「ゴダール・ソシアリスム」(2010年、スイス・フランス合作)、「勝手にしやがれ」(1959年、フランス)、「気狂いピエロ」(1965年、フランス)、「右側に気をつけろ」(1987年、フランス)、「はなればなれに」(1964年、フランス)、映画史特別編「選ばれた瞬間」(2004年、フランス)。短編=「フレディ・ビュアシュへの手紙」(1981年、スイス)、「シャルロットとジュール」(1958年、フランス)。
映画「ゴダール・ソシアリスム」の「第1楽章 こんな事ども」は、1月13日にイタリアのジリオ島沖で座礁した豪華客船「コスタ・コンコルディア号」で撮影している。
シネマ・ジャック&ベティの梶原俊幸支配人は「ゴダールの傑作代表作を、横浜でこれだけまとめて、すべての作品を35ミリフィルムで鑑賞できる機会は非常に珍しいです。次はいつになるか、あるいは映画館のデジタル化が進んでいる関係で、もうそのチャンスはないかもしれません。ぜひこの機会をお見逃しなく」と話す。
チケットは一般1,300円、学生・シニア1,000円(「ゴダール・ソシアリスム」のみ別料金)。2月17日まで。詳細はホームページで。