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野毛でドキュメンタリー映画「槌音」-岩手県大槌町を支援する団体が集結

映画「槌音」監督の大久保愉伊さん

映画「槌音」監督の大久保愉伊さん

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 横浜にぎわい座・のげシャーレ(横浜市中区野毛町3)で3月28日、「大槌支援カフェ/映画『槌音』上映会」が開催される。「神奈川からできること、大槌から学ぶこと」をテーマに、岩手県大槌町出身者や、県内で同町を支援している団体や参加者の交流を通し、これからの支援の形を考える。

ドキュメンタリー映画「槌音」より

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 映画「槌音」(2011年度日本映画復興会議・奨励賞受賞作品)は、岩手県大槌町出身の大久保愉伊(ゆい)監督が制作した23分のドキュメンタリー作品で、横浜での上映は今回が初めて。震災前に大久保さんが東京に持ち出していた震災以前の大槌町の映像と、昨年3月下旬に大槌町で撮影した映像を交互に映し出し、昔と今の大槌町を「音」でつないだ。

 大久保さんは「震災後に故郷に戻ったとき、あまりの変わりように自分の故郷とは思えなかった。自分の思いを反映したプライベートな作品だが、この映画が、確かにそこに生活していた何万という人たちがいたことを思ってもらうきっかけになれば。映画館ではなく、こういう交流会で上映できるのはありがたい。じっくり見てもらい、大槌町の未来に向けた交流ができたら」と話す。

 後半は、大久保監督のほか、大槌町の復興支援団体「おらが大槌夢広場」代表理事の阿部敬一さん、NPO法人「遠野まごころネット」の大槌町支援を担当する高橋和氣さんらを招いたトークセッションを行う。

 また、横浜市を中心とする27の市民活動団体、社会企業、中間支援機関などで結成され大槌町の支援に取り組んでいる「くらしまちづくりネットワーク横浜」の東樹康雅さん、横浜市瀬谷区の若手の職人らが大槌に漁船を贈る事業を推進する「三陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会の露木晴雄さんなど、大槌町の支援活動をしている5団体が、それぞれの活動を紹介した後に、交流会が行われる。

 開演18時30分(18時開場)。会場は地下2階・のげシャーレ。参加費無料。当日参加も受け付ける。終了後には、野毛に3月11日にオープンしたジャズ喫茶「ちぐさ」での懇親会も予定されている。

 同イベントは、「神奈川県新しい公共の場づくりのためのモデル事業」の一環で、NPO法人「神奈川災害ボランティアネットワーク」(KSVN、植山利昭理事長)、と神奈川県・神奈川県社会福祉協議会(県社協)などでつくる「かながわ東日本大震災ボランティアステーション事業における情報活用モデル開発事業会議体」が主催する。

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