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中央図書館で展示「横浜絵葉書に見る桜」-日米桜交流100周年

横浜絵葉書「横浜三溪園入口の桜」より

横浜絵葉書「横浜三溪園入口の桜」より

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 横浜市中央図書館(横浜市西区老松町1)で、日米の桜交流100周年を記念した企画展示「春爛漫 横浜絵葉書に見る桜」が開催されている。

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 日本からアメリカのワシントンD.C.に桜の苗木3,000本が寄贈され、ポトマック河畔に植樹されてから100周年を迎える。

 同展では、かつて横浜に滞在し、桜の植樹に貢献したアメリカ人紀行作家、エライザ・R・シドモアを通して、桜がつないだ日米友好の歴史を振り返るとともに、同館が所蔵している明治期の絵葉書から、市内の桜の名所を写した作品を紹介する。

 横浜絵葉書は、「横浜山手教会堂」「横浜野毛山」「横浜三溪園入口の桜」「(横浜名所)公園の桜」「横浜根岸堀割ノ桜」「横浜紅葉坂ノ桜」など。

 1900年に日本で私製葉書が認められ、印刷技術の向上で精細な写真印刷が可能になると、絵葉書をより魅力的かつ安価に作るため、手彩色の絵葉書が考案された。その後、1923年の関東大地震を経て、1935年の復興記念横浜大博覧会には、カラーの記念絵葉書が発行され、手彩色は機械へと置き換えられていった。

 会期中は、絵葉書のパネル展示に加え、エライザ・R・シドモアの著書「日本・人力車旅情」(1986年、有隣堂)、「シドモア日本紀行 明治の人力車ツアー」(2002年、講談社)や関連図書も展示する。

 4月7日には、横浜市開港記念会館で、日米交流と横浜の歴史を振り返るシンポジウム「日米桜交流100周年記念シンポジウム~ワシントンに花咲くシドモアの心~」(主催:横浜市)を実施する。参加希望者は横浜市政策局国際政策室(TEL 045-671-2079)まで。

 横浜市中央図書館調査資料課の吉田薫さんは「明治期の絵葉書を通して、当時も美しく咲き誇っていた横浜の桜の風景をご紹介します。 春爛漫(らんまん)な絵葉書で、桜の季節をお楽しみいただけたら」と話す。

 会場は中央図書館 3階展示コーナー。開館時間は、火曜~金曜=9時30分~20時30分、土曜・日曜・月曜・祝日=9時30分~17時。展示は4月15日まで。

 山手地区の外国人墓地(中区山手町96)には、日米の桜交流に尽力したエライザ・R・シドモアが眠っている。1991年に桜の苗木5本がワシントンから里帰りし、「シドモア桜の会」によってシドモアの墓碑の傍らに植えられた。横浜市内では、シドモアと桜のエピソードを後世に伝えることを目的とした桜の移植活動が進められており、元町交番付近、谷戸橋の脇には、シドモア桜から接ぎ木した苗木が植えられている。

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