日本大通の画廊「ギャルリーパリ」(横浜市中区日本大通14)で4月27日より、アフリカン現代アートの魅力を紹介する「ティンガティンガ原画展2012春@横浜」が開催される。
ティンガティンガ・アートは、1960年代後半からタンザニアで誕生した絵画スタイル。6色のペンキによる豊かな色彩で動物や風景、人々を描いたアフリカを代表する現代アートとして知られている。「ティンガティンガ」という名称は、ティンガティンガ・アートの創始者ティンガティンガの名前に由来。
今年は、創始者ティンガティンガ没後40年目にあたり、ティンガティンガ最後の直弟子のアモンデ長老らが1970年代を思い出しながら描いたオールドスタイルの作品と、若手実力派アーティスト約30人による計150点以上の作品を展示する。主催はアフリカ製品の輸入販売を行う「バラカ」。
会期中は、本場タンザニアよりティンガティンガ・アーティストのAbbasi mbukaさんが来日し、ライブペイントを実施する。動物画を得意とするmbukaさんの作品は、一頭一頭の動物が画面から抜け出してくるような躍動感あふれる絵が特徴。
同展の収益の一部は、東日本大震災の被災地への義援金、ティンガティンガ村への支援(絵筆・画材などの贈呈)に充てられる。
バラカの広報担当者の住谷弘子さんは、「会期中はタンザニア在住、バラカ代表の島岡強、由美夫妻がアーティストと共に来日し、会場で皆様をお迎えします。作品全てが手描きの原画です。進化するアフリカの現代美術をぜひお楽しみください」と話している。
また、「日本が東日本大震災に見舞われた直後から、ティンガティンガ村より『今私たちが出来ることは、平和の祈りを込めて描いたティンガティンガ・アートを日本の人たちに見てもらい、元気になってもらいたい。今こそ、日本に恩返しがしたい』という声が届いています。昨年日本各地で開催した展示会に続き、その熱い思いを再び横浜の地で皆さんに届けられたら」とも。
開催時間は11時~19時(最終日は17時まで)。5月6日まで。同展は横浜での開催後、名古屋を巡回する。