日本新聞博物館(横浜市中区日本大通11、TEL 045-661-2040)企画展示室で、企画展「一枚マンガの原発と新エネルギー展」が開催されている。
2011年3月11日の東日本大震災とともに発生した福島第一原子力発電所事故。この事故を契機に、日本中で原子力発電や新エネルギーをめぐる議論が活発化した。同展では、著名な漫画家、イラストレーター34人が原発事故の恐ろしさや新エネルギーへの期待などを込めて描いたイラスト68点を紹介している。
関連イベントとして、5月26日にシンポジウム「マンガ家が描く原発と新エネルギー」を開催。下谷二助さん、しりあがり寿さん、チョン・インキョンさん、二階堂正宏さんがパネリストとして登場する。コーディネーターはヒサクニヒコさん。
そのほか、漫画家クミタ・リュウさんの「マンガ似顔絵教室」(5月19日)、漫画家・山口マサルさんによる「マンガおもしろBOX工作教室」(6月2日)を実施。
日本新聞博物館学芸員の藤高伊都さんは「日本の第一線で活躍する34人の漫画家・イラストレーターが、原発と新エネルギーという時宜を得たテーマで描く展覧会です。鋭い風刺がきいた作品、未来の新エネルギーをユーモアたっぷりに描く作品など、出品していただいた1枚1枚のマンガからは、それぞれの先生方の視点や個性とともに、『一枚マンガ』独特の強いメッセージが伝わってきます。ご来館いただく方には、原発とエネルギー問題を考えるきっかけを持ち帰っていただけたらと願っています」と話す。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入場料は一般・大学生=500円、65歳以上=400円、高校生=300円、中学生以下無料。7月1日まで。