横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)で5月24日、2010年ノーベル化学賞受賞・根岸英一博士による特別講演会が行われる。
根岸教授は、神奈川県育ち、神奈川県立湘南高等学校卒業。1958年に東京大学工学部応用化学科(現、化学・生命系3学科)を卒業し、大手繊維メーカー「帝人」に入社。米国ペンシルバニア大学へ留学し、同大学院で1963年に有機合成化学の博士号を取得した。
2010年には、パラジウム触媒による有機亜鉛化合物と有機ハロゲン化物のクロスカップリング「根岸カップリング」の開発により、化学者の鈴木章さん、リチャード・ヘックさんとともにノーベル化学賞を受賞。現在は、米国パデュー大学特別教授、独立行政法人・科学技術振興機構 総括研究主監を務める。
講演会の演題は「夢を持ち続けよう」。当日は、根岸教授が少年時代の生い立ちから、帝人の経験、アメリカでの研究時代など、ノーベル賞受賞までの道のりと今後の科学技術研究について語る。主催は一橋大学のOB会「如水会」横浜支部と蔵前工業会神奈川県支部。
如水会横浜支部長の早瀬勇さんは「根岸教授は少年時代から『日本を豊かにしよう』という高い志をもたれ、日本の発展のために、ご自分の研究の成果を社会に提供された心の広い方。実際にお会いして、その素晴らしいお人柄に感激した。神奈川県民にぜひ来場いただき、未来を担う子どもたちに伝えてほしい」と話している。
会場は横浜市開港記念会館 講堂。開催時間は11時~12時30分(10時30分開場)。参加費は1,000円。定員100人。当日申込も受け付ける。申し込み・詳細はホームページで。