横浜市内で6月2日、フランス文化の祭典「横浜フランス月間2012」が開幕した。
2005年より開催され、8回目を迎える今年は、市内の美術館や劇場、アートスペース、レストランや企業などが協働で、フランスをテーマにした映画や音楽、ダンス、演劇、グルメなど多彩なイベントを実施する。開催期間は6月2日から7月15日。主催は横浜日仏学院。
プログラムは、横浜シティガイド協会によるガイドツアー「ブラボー!フランス」(6月9日・10日・16日)、フランス語の解説による美術館プロムナード「マックス・エルンスト-フィギュア×スケープ」展(6月10日)、「横浜フランスアニメーション映画祭」(6月16日~22日)、「ボルドー音楽祭 Musiques Festiv' in 横浜 2012 ドビュッシー・イヤー」(6月30日、7月2日)、ビデオアート展「都市の表象」(6月22日~7月1日)など。
7月14日・15日には、横浜で7月に開幕するダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2012」の連携プログラムとして、KAAT神奈川芸術劇場でドイツ人アーティストのライムント・ホーゲさんが新たな解釈で作品「牧神の午後」を上演する。
6月2日のオープニングセレモニーには、林文子横浜市長、ベルトラン・フォール在日フランス大使館文化参事官、レベッカ・リー横浜日仏学院院長が出席し、共同開催宣言を行った。
リー横浜日仏学院院長は、「横浜フランス月間は、フランスの文化や美食を愛するフランコフィル(フランス好き)のための一大イベント。多彩なプログラムを心ゆくまでお楽しみください」とあいさつ。また、林市長は「横浜市では新たな横浜のシンボリック事業として、3年ごとに文化芸術『美術』『ダンス』『音楽』の開催を目指しており、今年はダンスの祭典が7月に開幕します。世界中から観光客が集まる芸術の都・パリのように、横浜を芸術文化の魅力あふれる都市に育てていきたい。横浜フランス月間で横浜とフランスの絆(きずな)がさらに深まることを期待している」と語った。
問い合わせは横浜日仏学院(TEL 045-201-1514)まで。
フランス政府の公式機関「日仏学院」は語学学校、文化センター、情報発信基地の要素をもつ「日本の中のフランス」として、美術館やギャラリー、近隣のレストラン、大学などをパートナーに、展覧会や講演会、映画の上映、ワインセミナー、料理教室などさまざまなイベントを内外で開催。横浜日仏学院(中区尾上町5)の語学学校では、書籍・雑誌など約2,000点の所蔵資料をそろえ、20人の教師が60のクラスで授業を行っている。