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関内のビル屋上でミツバチを飼育-NTT東日本神奈川支店が地域と連携

ビルの屋上に小屋を作ってミツバチ飼育を展開

ビルの屋上に小屋を作ってミツバチ飼育を展開

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 NTT東日本神奈川支店は、関内のNTT横浜ビル(横浜市中区山下町198)屋上でミツバチ数万匹を飼育する養蜂(ようほう)活動をスタートした。

NTT横浜ビル屋上の巣板に群がるミツバチたち

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 取り組みは、新横浜などで養蜂を展開してきた市民アクション「Hama Boom Boom! プロジェクト」と連携。同プロジェクトの岡田信行代表とNTT東日本神奈川支店・小畑哲哉支店長のつながりをきっかけに、昨年秋頃から準備を進めてきた。

 中華街北門(玄武門)脇に位置する6階建てビル屋上に、6畳ほどの広さの小屋と2つの巣箱を設置。近隣の理解を得て、それぞれで5,000匹程度のセイヨウミツバチを飼育するところから始め、約3カ月経った今では合計4万匹ほどに増えた。

 養蜂活動は同プロジェクトのスタッフと有志の社員ボランティア約20人が、サークル形式で展開しており、採蜜は月1~2回程度実施。さらに巣箱の手入れや、ミツバチが花の蜜を集めるための屋上の緑化にも取り組んでいる。

 5月下旬に行った採蜜では、2週間分で約16キロのハチミツが採れ、社員食堂のメニューなどで利用した。ミツバチは半径2キロ程度の範囲から花の蜜を集めてくるため、横浜公園や山下公園のほか、港の見える丘公園や野毛山なども範囲に含まれる。時期により蜜を集める花が変わるため、ハチミツの味や色が微妙に変化するという。

 2匹いる女王バチには「浜なぎさ」「浜マリン」と名前もつけ、夏の暑さ対策に向けて緑のカーテンも設置する予定。巣箱の横にはライブカメラも設置し、ビル1階の交流スペース「光HOUSE YOKOHAMA」でハチたちの様子を見ることもできる。

 「Hama Boom Boom! プロジェクト」代表の岡田信行さんは「都市での養蜂プロジェクトは、都市の『ひと・まち・環境』をつなぐ手段としてスタートしました。『刺されるのでは』と躊躇される方も多いのですが、手で払いのけたりしなければ基本的にミツバチは刺したりしません」と説明。NTT東日本神奈川支店の小畑哲哉支店長も「養蜂活動を通じて地域の方々や、異なる部署の社員同士のつながりが生まれています。今後は、このつながりをさらに広げ、街の活性化にも貢献できれば」と話す。

 今後は、インターネット安全教室を絡めた子ども向けの体験イベントや、採れたハチミツを活用した地元企業との連携なども計画・検討しているという。

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