横浜市内で6月10日、キリンビール発祥の地「横浜」の歴史をたどるツアーが開催された。
同イベントは、キリンビール(東京都渋谷区)が横浜におけるビールの歴史・文化の普及を目的に企画。定員20人に539人の応募が集まり、抽選で選ばれたビール愛好家ら24人が同ツアーに参加した。
当日は、キリンビール横浜工場「キリン横浜ビアビレッジ」でビールの製造工程を学び、キリングループアーカイブ室で貴重な社史資料を閲覧。参加者は麦芽やホップを実際に手に取り、発酵前の麦汁を試飲するなど、体験を交えながらビール醸造の行程をたのしんだ。アーカイブ室では、生麦にキリンビール工場が開業した際の貴重な映像のほか、歴代のキリンビールラベルやボトルなどを鑑賞。
昼食時には、スプリングバレー内のミニブルワリーで醸造したピルスナータイプの限定ビール「横浜ビアザケ」が振る舞われ、千葉から参加したカップルは「バス移動がなかったら、絶対に2杯目のビアザケを頼んでいたはず。ふたりともビールが好きで普段からビール工場をまわっているが、キリンビールが横浜発祥だと初めて知った。麦汁の試飲体験も忘れられない」と語った。
後半はバスで移動しながら、ビール発祥の地・山手地区の麒麟麦酒開源記念碑(キリン園公園)やビール井戸(横浜市立北方小学校)、外国人墓地、山手西洋館、横浜赤レンガ倉庫を見学。外国人墓地では山手にビール醸造所を創設した米国人ウィリアム・コープランドの石碑をお参りした。
キリンビール横浜工場 広報担当の三田栄子さんは「キリンビールではビールにまつわるさまざまな体験講座やセミナーを実施していますが、今回のツアーは初めての試み。ツアーを通して、横浜とキリンビールのつながりを伝えることができうれしい。横浜工場ではビールづくり体験教室や大人向けのセミナーも開催しているので、お問い合わせいただけたら」と話している。
キリン横浜ビアビレッジの予約受付時間は10時~17時。月曜休館。