日本大通の画廊「ギャルリーパリ」(横浜市中区日本大通14)で、画家・松山修平さんの個展「松山修平展」が開催されている。
松山さんは、イタリア・ミラノ在住の画家。「shin-on」をテーマにした作品の制作、発表をイタリア、アメリカ、日本を中心に行っている。shin-onには、心音、信音、慎音、真音など、さまざまなニュアンスが込められているという。
「shin-on」は混合技法によるアートで、基本的には、合板上に石膏(せっこう)でレリーフをつくり、岩彩やアクリルで色をのせ、その上に幾重もの薄い紙を重ね、最後に水彩で仕上げる手法をとっている。
会期中は、作曲家のサトウヒロシさんが「shin-on」をテーマに制作した音楽を流し、越前和紙をベースにした「紙のshin-on」、小型サイズの「PRIMO shin-on」など、昨年から今年にかけて制作した作品46点を展示する。
松山さんは「アートに完結はなく、作品に込められた作者の『気』が鑑賞する人の心と同調することで、作品と同調するさまざまな瞬間が生まれる。それがアートの力だと思う。今後も、時間を肌で感じさせてくれるイタリアで制作を続け、いろいろな場所で作品を発表し、shin-onの輪をひろげてゆきたい」と話している。
開催時間は11時~18時。日曜休館。7月7日まで。
松山さんは1976年にイタリアに留学。イタリア在住31年で、現在ミラノで制作・発表を続けている。イタリア、日本、アメリカを中心に個展100回以上、グループ展150回以上。活動は、静岡県伊東市とイタリア・リエティ市姉妹都市調印20周年記念碑、伊丹空港JALのVIPラウンジの作品制作や、BARGELLO美術館(フィレンツェ)やウォールストリートジャーナル紙本社ビル(ニューヨーク)での個展など多岐にわたる。