みなとみらいのショートフィルム専門劇場「ブリリア ショートショート シアター」(横浜市西区みなとみらい5)で、8月17日から「杉井ギサブローの大人のアニメーション特集」が上映されている。
71歳の現役アニメーション監督で日本画家、杉井ギサブローさんの素顔に迫ったドキュメンタリー映画「アニメ師・杉井ギサブロー」(配給:マコトヤ)の公開を記念したコラボ企画。期間中は、劇場初公開となるTVアニメ「ルパン三世」のパイロット版など、杉井さんの作品の中から選んだ大人のアニメーションを紹介する。
上映作品は、 ルパン特集=「ルパン三世パイロットフィルム」「トワイライト☆ジェミニの秘密」、どろろ特集=「百鬼丸の巻」「万代の巻」「無残帖の巻」、アトム特集=「電光人間の巻」「地底王国の巻」「透明巨人の巻」。そのほか、山本暎一監督による、アラビアンナイトを現代的な解釈でアニメ化した「千夜一夜物語」、コラージュ的な手法を使った文芸色の強いストーリー「哀しみのベラドンナ」など全11プログラム。
同シアター広報担当の高橋秀幸さんは「アニメーションの初期からコンスタントに作品を撮り続け、つねに新しい表現を模索してやまない杉井監督の作品にスポットを当て、上映機会の少ない希少な作品をご紹介します」と話している。
開館時間は10時~22時。火曜休館。チケットは、一般=前売1,200円(当日1,400円)、シニア・学生=当日のみ1,000円。通し券(前売9,900円、当日12,000円)も販売する。9月8日まで。
映画「アニメ師 ・杉井ギサブロー」は、日本のアニメーション史をひも解き、功績を残した業界の人々や、常にその中心にいた杉井さんの哲学を見据えるドキュメンタリー。横浜市内では、シネマ・ジャック&ベティ(中区若葉町3)で9月29日から公開される。