三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で9月2日、伝統文化を体験するワークショップ「LOTUS YOKOHAMA 2012 伝統文化の持つ力 -東日本大震災復興支援ワークショップ」が開かれる。主催は茶道や能楽など、さまざまな分野の伝統文化の担い手たちが、東日本大震災の復興支援のために立ち上げた団体「LOTUS YOKOHAMA」。
同ワークショップでは、鶴翔閣内の部屋を活用し、茶道、聞香、華道、和菓子、日本舞踊、台湾茶道、紋切り、能、書道の9分野でのワークショップが開かれる。
創作和菓子ユニット「wagashi asobi」の指導による練り切り生地の細工体験。金剛流能楽師(重要無形文化財)の種田道一さんの能の実演に加え、謡、仕舞、能装束の簡単な着付けの体験。書家グループ三蛙会の指導による書道体験など、多彩なプログラムが用意されている。参加者は複数のプログラムに参加することができる(定員制プログラムは当日先着順で予約受付)。
当日は復興支援チャリティーオークションも実施。イベントで実際に使用される茶碗や展示される掛け軸、茶杓(ちゃしゃく)などが40点ほどの茶道具が落札対象品で、乳白色の端正な形状の茶碗から、ふくろうの形の茶入、内側に星の柄をほどこしたモダンな茶碗など、多様なデザインの茶器が集合する。その場で値付けをし、後日最高額落札者に連絡が行く。
「LOTUS YOKOHAMA」主宰で、横浜市中区の茶道サロン「SHUHALLY(守破離)文彩庵」(中区翁町1)の庵主・松村亮太郎さんは「いろいろなジャンルの伝統文化に一度にふれるいい機会です。去年のイベントには、親子で来て楽しんでくださった方も。伝統文化には敷居が高い印象があると思いますが、この機会に気軽に楽しんでもらえれば」と話す。
「LOTUS YOKOHAMA」は、陸前高田のがれき撤去を無償で行っている川崎市の造園会社・高梨庭園を支援したいという思いから始まったプロジェクト。2011年7月23日に第1回のチャリティーイベント「LOTUS YOKOHAMA 2011 伝統文化の持つ力」が開催され、233人が参加し、約124万円を集めた。今回のイベントでの売上金は、瓦礫(がれき)処理や花畑づくりなどの復興支援活動に充てられる予定。
開催時間は9時30分~16時30分。チケットは一律5,000円。家族連れの場合は18歳以下無料。イープラスでの発売は30日18時まで。当日券の販売も行われる。