即席めんなどの製造や販売を行う「日清食品」(東京都新宿区)は、防災備蓄用のインスタントラーメン1万缶を横浜市に寄贈した。
日清食品グループでは、2008年から会社の社会貢献を目的とするCSR活動「百福士プロジェクト」に取り組んでいる。今回はその第9弾として「チキンラーメン&カップヌードル保存缶プロジェクト~3分でできるおいしさを3年間保ちます~」と銘打ち、新たに開発した防災備蓄用のインスタントラーメン「チキンラーメン保存缶」と「カップヌードル保存缶」を、横浜市、東京都、大阪府の3自治体に寄贈。
横浜市には8月29日に「チキンラーメン保存缶」5,000缶と「カップヌードル保存缶」5,000缶の計1万缶(2万食)が贈られた。
各保存缶には、「麺」「かやく(スープ)パック」「紙カップ」「折りたたみフォーク」各2食分が入る。通常の袋麺「チキンラーメン」の賞味期間は6カ月間、カップ麺「カップヌードル」は5カ月間だが、同商品は脱酸素剤の封入で缶内が真空状態となり3年間の長期保存が可能だという。
新商品「チキンラーメン保存缶」・「カップヌードル保存缶」は9月15日から、みなとみらい地区の「カップヌードルミュージアム」(横浜市中区新港2)で、1缶630円(2食入)2,500缶限定でテスト販売する。
日清食品ホールディングス広報部の金谷雅志さんは「2008年に百福士プロジェクトの一環で開発したチキンラーメン缶のノウハウを生かし、さらにブラッシュアップして今回の新商品が生まれた。テスト販売とあわせ、今後防災備蓄食としてのニーズをはかり、事業化の検討を進めていく予定です」と話している。
百福士プロジェクトは、同社が掲げる50年間に合計100の社会貢献活動を実施するプロジェクト。これまでに、アフリカ事業化自立支援「Oishii」プロジェクト、自然体験活動指導者養成支援「あやしいオヤジを、正しいオヤジに変える!」プロジェクト、防災備蓄食支援「もしもの時のチキンラーメン・カン」プロジェクト、駅伝日本一が、おいしい走りかた教えます「走食系チルドレン」育成プロジェクトなどに取り組んできた。