神奈川大学(横浜市神奈川区六角橋3)で9月27日から、市民が無料で聴講できる公開講座「地球と生命を結ぶ『水』」が行われる。
この講座は、同大学と横浜市温暖化対策統括本部による共同開催で、環境・地球温暖化問題に関する学びの場づくりを支援する「ヨコハマ・エコ・スクール(YES)」の一環。今年で3回目の実施となる。神奈川大学人間科学部「環境社会論」の講義として毎週木曜に全15回を開講。学生の単位取得講座であると同時に、事前に申し込んだ市民も聴講することができる。
カリキュラム内容は、水ジャーナリスト・作家の橋本淳司さんによる水を取り巻く諸問題の総括に始まり、明治大学教授で化学者でもある北野大さん、元NHK気象キャスターでもある田代大輔さんらが講師として登場。水の性質や気象と雨の課題、上下水道・港湾保全に関わる行政の動き、企業による海水真水化の取り組みや独自技術などをテーマに、さまざまな角度から水について学んでいく。
横浜市地球温暖化対策統括本部の市川博美さんは「今年度は、私たちの存在に欠くことのできない『水』をメインテーマに、さまざまな角度から環境を考える講座を企画しました。大気から地上に落ちた水が川を伝わって海に出る『水の一生』をベースにした15人の魅力的な講師が次々に登壇します。神奈川大学との協働で市民の方々は無料で聴講していただくことができますので、ぜひお気軽にご参加いただければ」と話す。
講座の実施時間は、9月27日から1月17日までの毎週木曜10時30分~12時(ただし12月27日、1月3日は休み)。市民の受講料は無料で、興味のある回のみの聴講も可。会場は横浜キャンパス23号館301版教室。定員は各回100人程度で、各講座が開催される週の月曜17時までにYES事務局へ電話かFAXまたはメールで申し込む。複数回分の一括申し込みも可。各講座の内容はYESホームページや神奈川大学のホームページから閲覧できる。
YESは市民団体や企業、行政、大学などが実施する環境や地球温暖化対策に関連する講座・イベントなどを統一的なブランドのもとで提供しており、2009年からスタート。現在は市内外の114の団体・企業が登録し、昨年は466講座を開催。延べ約34,800人が参加した。