崎陽軒(横浜市西区高島2)は10月1日、新商品「おいしさ長もちシリーズ」の発売を開始した。
崎陽軒は、1908年4月に横浜駅の構内営業者として創業。看板商品であるシウマイや弁当は常温流通を基本としていたが、時代とともに消費者の需要が「みやげ」「食卓での自家消費」へと多様化。今回、要冷品目の販売拡充を目指し、電子レンジで温めて食べる要冷蔵商品として新商品「おいしさ長もちシリーズ」を開発した。
新製品の賞味期限は、要冷蔵で、シウマイが製造日を含めて11日、弁当が製造日を含めて4日。シウマイの材料は常温販売品と同じだが、包装形態への改良により長持ちが可能になった。
シウマイは6個単位の小分け包装になっており、「おいしさ長もち 昔ながらのシウマイ」(6個入×4袋、900円)、「おいしさ長もち 特製シウマイ」(大粒6個入×2袋、1,200円)、「おいしさ長もちえびシウマイ」(大粒6個入×1袋、670円)、「おいしさ長もち かにシウマイ」(大粒6個入×1袋、670円)の4種類。お弁当は、自家製チャーシュー入りのチャーハンとフカヒレの金糸や筍(たけのこ)、きくらげの多彩な食感がたのしめる「おいしさ長もち フカヒレあんかけチャーハン」(950円)。
取扱店舗は、シウマイ=神奈川・東京を中心とした約140店舗及び通信販売、弁当=神奈川を中心とした約30店舗。
9月27日に崎陽軒本店で行われた新製品発表会で、崎陽軒取締役社長の野並直文さんは「昔のお客様は、見た目や香りなど、ご自分の感覚を頼りに商品の安全を判断されていたが、最近では食生活の多様化もあり、賞味期限という表示を重視する傾向にあった。今回、従来の商品よりも日もちが長くなった要冷蔵商品の開発で、よりおいしいものを皆さんに届けられるようになった。高級感あるパッケージなので、おみやげにもぜひ活用してほしい」と語った。
「おいしさ長もちシリーズ」の発売初年度は、同社の年間総売上の5%にあたる約10億円の販売を目指し、今後は主力商品として販路を拡大していくとしている。