男女共同参画センター南太田(横浜市南区南太田1)で10月14日、ドキュメンタリー映画上映会「女性が撮った東日本大震災」が開催される。
同上映会は、センターで毎年開催されている「フォーラム南太田まつり2012」(10時~16時)内の企画。
上映作品は、陸前高田市出身の大学生が故郷の町と人々を撮影した「きょうを守る」(菅野結花さん)。自身もろう者の監督が、東日本大震災被災地のろう者の様子を取材した「架け橋」(今村彩子さん)。原発避難地域の飯舘村で酪農・畜産業を営む女性たちに取材した「飯舘村の母ちゃんたち」(古居みずえさん)の3本。
同上映会は、「女性映像学の会」が過去に渋谷で行った上映を元に、企画されたもの。テーマに興味を引かれたフォーラム南太田スタッフの希望により、今回の上映会が実現した。「女性映像学の会」は女性監督の作品にこだわり、映像作品を上映する有志団体。
上映時間は「きょうを守る」(13時~14時10分)、「架け橋」(14時30分~15時)、「飯舘村の母ちゃんたち」(15時~15時30分)。「きょうを守る」、「飯舘村の母ちゃんたち」は上映後にそれぞれ監督のトークが予定されている。料金は3本で500円。定員100人(予約不要)。
男女共同参画センター南太田スタッフの小園弥生さんは「震災についてのドキュメンタリー作品ですが、どれも声高に主張を叫ぶわけではなく、生活の中から発信される小さな声に耳を傾けている作品です。震災から1年半たった今だからこそ、ぜひたくさんの方にみていただきたい」と話している。
「フォーラム南太田まつり」は、同センターが市民団体やNPO法人と共同して行うイベント。市民団体による肖像似顔絵制作、大正琴の演奏、お灸体験など、多様な催しが予定されている。また、通常月曜~木曜(11時30分~16時)に営業している「めぐカフェ」も、特別に11時から開店する。
「めぐカフェ」は女性の就労支援を目的に2010年にオープンしたカフェ。神奈川県産の野菜で作られたスープや、地域作業所「ぽれぽれ」で作られた天然酵母パンなどを提供している。