京浜急行「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオや、近隣の店舗、店舗を改装したアトリエなど、黄金町エリア全体を使ったアートイベント「黄金町バザール2012」が10月19日に開幕する。
黄金町バザールは、黄金町、初音町、日ノ出町エリアで、住民、警察、行政、企業、大学らが連携し、街の再生を図るまちづくりとアートのイベントで2008年にスタート。週末を中心にイベントやワークショップ、展示、まち歩きツアーなどを実施する。
今年はプレイベントと題して、9月7日から10月8日までカフェイベントやトークイベントを開催してきた。会期中は、中国、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、アメリカ、スウェーデンのアーティストや国内外で活躍する日本人アーティストらの展示やパフォーマンス、ゲストを交えたトークショーのほか、初音町・黄金町・日ノ出町の3つのまちの商店主による「初黄日(はつこひ)商店会のかいだん広場マーケット」、新鮮な素材を使った本格家庭料理「きらく亭」など、多彩なプログラムを展開。毎週日曜は、地域住民や学生サポーターがツアーコンダクターを務める「まちあるきツアー日の出ツーリスト」を行う(10月21日を除く)。
同企画事務局の児玉智美さんは「黄金町バザールも今年で5回目。2012年は国内外から33組のアーティストが参加し、まちの活動や景観と関係を結びながら展開するさまざまなアートをまちのあちらこちらで実施。また、参加型ワークショップやトークショーもあり、子どもから大人まで楽しめるフェスティバルになっている」と話す。
開催時間は11時~19時(一部会場を除く)。高架下スタジオ、八番館、一部のイベントへの入場には会期中有効のパスポート(500円、中学生以下無料)が必要。12月16日まで(月曜休場)。
イベントを主催するNPO法人「黄金町エリアマネジメントセンター」(横浜市中区日ノ出町2、TEL 045-261-5467)は、2008年の「黄金町バザール」閉幕後に、アートによるまちづくりを推進する活動の母体として設立され、地域の施設をアトリエやスタジオ、店舗として貸し出している。現在は地域の51施設でアーティスト、建築家、演劇団体、舞踏家、店舗などが活動している。