パシフィコ横浜会議センター(横浜市西区みなとみらい1)で11月1日、横浜のスマートなまちづくりとそれを支える企業の技術を紹介するセミナー「横浜デイ」が開催される。
横浜デイは、10月29日から11月2日まで横浜で開催されているイベント「Smart City Week 2012」の一環として横浜市が主催。スマートシティとは先端技術を用いて、エネルギー運用や都市運営の効率化をはかる都市やエリアのこと。環境汚染、高齢化、エネルギー危機などの課題に、最新技術投入とアイデアで取り組むことが、世界的な流れとして都市の優先事項となっている。
横浜市は、国から認定された「環境未来都市」として、震災や戦災を乗り越え、高度成長期の都市開発に伴う課題などに取り組んだ経験を生かし「環境に配慮したスマートなまちづくり」を目指している。横浜は、世界銀行が提唱するエコロジーとエコノミーを両立させる都市開発戦略の成功具体例として「Eco2都市」の初代6都市のひとつに選ばれており、昨年末に開催されたスマートシティ国際会議でも他の世界5都市と共に「スマートシティ・アワード」を受賞している。
当日は鈴木隆横浜市副市長のあいさつに続き、第1部でスマートシティ横浜が取り組んでいるまちづくり事業と国際協力などの説明、第2部は展示会形式でまちづくりに携わる企業の技術やノウハウを紹介する。
第1部では、横浜の技術やノウハウを公民連携で新興国の都市課題解決のために提供する国際技術協力事業の「Y-PORT事業」や、日本で初めての水道を持つ横浜の水事業技術を新興国などで海外展開するための「横浜水ビジネス協議会」のほか、官民協同、企業連携で進行しているプロジェクトを紹介する。第2部では1部で紹介したまちづくり事業を支える中小企業の技術、国際関係機関の活動内容などを各団体がブースで説明する。
横浜市政策局共創推進室国際技術協力課の中村恭揚係長は「スマートシティのキーパーソンが横浜に集まるこの期間、関係者や企業との交流を深める絶好の機会。ぜひ多くの方に参加してほしい」と話している。
開催時間は13時30分~16時30分。参加費無料(事前に横浜市共創推進室ホームページから参加申し込み)。定員250人。