馬車道通りのジュエリーサロン「横濱宝石美術館Emera」(横浜市中区太田町5、TEL 045-681-0603)が情報誌「馬車道Emera通信」を創刊した。
エメラは横浜の宝石店の老舗として、親子3代、宝石の魅力を伝え続けている。2010年に創業80年を迎え、エメラ生誕の地である馬車道に昨年12月、エメラ3代目オーナーの大島貴子さんがジュエリーのリフォームとオーダーを中心としたサロン「横濱宝石美術館Emera」をオープンした。
大島さんは馬車道で生まれ育った生粋のハマっ子で、ジュエリーの奥深い魅力や横浜の本当の姿を伝えたいとの思いで「馬車道Emera通信」を企画した。ジュエリーと同じく手作りにこだわり、執筆は大島さん、レイアウトは同サロンデザイナーの岩田佳子さんが手掛ける。年に2~3回の発行を予定。
馬車道Emera通信では、横浜の風景をモチーフに制作する「横浜ジュエリー」を始めとするエメラオリジナルジュエリー、馬車道の歴史やイベント情報を紹介していく。創刊号では、横浜ジュエリーの新作「馬車道とガス灯」をピックアップ。「馬車道とガス灯」は、ボルダーオパール(オーストラリア産)の茶色の部分をレンガ、青や緑のオバール層が流れている部分を道に見立てて制作したジュエリーで、道沿いにはガス灯や神奈川県立歴史博物館を配置している。
同情報誌はホームページで閲覧可能。ホームページでは、ブログ「横濱馬車道ハイカラ散歩」も近日スタートする予定で、ブログでは馬車道に知人の多い大島さんのネットワークを生かし、馬車道の知られざる歴史やエピソードを取材目線で紹介していく。
大島さんは「ジュエリー同様、歴史も代々語り継いでゆくべきものだと思う。横濱馬車道ハイカラ散歩のブログでは、このまちを心から愛する私が、馬車道十番館や勝烈庵、生香園のオーナーから伺った貴重なお話、両親や祖父母から聞いた戦前の話など、地元ならではの生の情報を発信していく。馬車道Emera通信がお客様とエメラを結びつける情報誌となり、多くの方にEmeraを知っていただくきっかけとなれば」と話している。
営業時間は11時~18時。日曜定休。リフォーム・オーダーなどサロンは予約制。