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三溪園が歴史的建造物を知る「紅葉の古建築公開」ー炉ばた茶会や演奏会も

国指定重要文化財「臨春閣」から臨む園内の景色

国指定重要文化財「臨春閣」から臨む園内の景色

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で11月23日から、「紅葉の古建築公開」が行われる。

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 今年は、重要文化財の聴秋閣(ちょうしゅうかく)、春草廬(しゅんそうろ)、旧天瑞寺寿塔覆堂を公開。聴秋閣沿いの渓谷遊歩道も開放され、モミジやカエデ、イチョウなどが鮮やかに色づいた園内で、古建築と散策を楽しむことができる。

 聴秋閣は、1623年に徳川家光が二条城内に建てたとされる春日局ゆかりの楼閣建築。春草廬は、京都宇治 三室戸寺金蔵院から移築された茶室。旧天瑞寺寿塔覆堂は、豊臣秀吉が母・大政所の長寿祈願のために大徳寺に造った寿塔(生前墓)を納めるための堂。

 今回は特別企画として、12月1日~9日に国指定重要文化財「臨春閣(りんしゅんかく)」の内部を特別公開する。臨春閣は、江戸時代初期、和歌山・紀ノ川沿いに建てられた紀州徳川家の別荘。室内には数寄屋の意匠を取り入れた書院造りの旧態が残されており、内部の各部屋からは三重塔など周辺の景色を見渡せる。

 会期中は、重要文化財の旧燈明寺本堂で「クラシックヨコハマ2012 ミュージアムコンサート in 三溪園」(11月23日)を開催するほか、三溪園ガイドボランティアによる「秋の“一日庵(いちじつあん)”炉ばた茶会」(11月25日)、紅葉・植物観察会(12月2日・9日)、ワークショップ「紙で作る和のつるし飾り」(12月9日)を実施する。

 三溪園 広報担当の吉川利一さんは「今回追加公開する『臨春閣』は、三溪園の創設者・原三溪が入手から構想・完成まで11年の歳月を費やして念入りに移築したものだけに、建物自体のすばらしさはもちろん内部からの庭園の眺めもみごと。紅葉の広がる絶景をお楽しみいただければ」と話している。

 公開時間は9時~16時45分(建物への入場は16時35分まで)。入園料は大人500円、65歳以上300円、小学生200円。12月9日まで。

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