総勢50組のアーティストやデザイナーが入居するシェアスタジオ「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」(横浜市中区新港2)で2013年1月から、入居者有志による連続講座「ハンマーヘッドカレッジ」が開校する。
「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」は、2008年度に横浜トリエンナーレの会場として建設された新港ピアを利用したクリエーター拠点。新港ピアの活用をめざす横浜市文化観光局の事業の一環として、今年4月に公募・審査を行い、5月から建築家やアーティスト、デザイナーなど50組が創作活動を行っている。運営はBankART1929と新港ピア活用協議会。
ハンマーヘッドカレッジでは、普段は制作の場として関係者以外には閉じられているスタジオに足を運んでもらい、より多くの人にその魅力を伝えるため、多様な入居クリエーターによる6つの講座を第一期プログラムとして展開。「触る」「遡る」「知る」「伝える」「装う」「刷る」と題し、版画やファッション、タイポグラフィーなど各分野の入門講義やワークショップ、座談会などを行う。
12月22日には、カレッジ講師陣のアトリエを案内するスタジオツアーや、約8組の入居者がこれまでの活動報告やミニ講義、パフォーマンスを行う「ハンマーヘッドカレッジ開校祭」(参加費1,000円、ドリンク・講座割引券付き)を開催。入居アーティストによる会場展示や、限定公開の映像なども楽しめる。開催時間は16時~21時。
ハンマーヘッドカレッジ企画者でアーティストの牛島達治さんは「横浜には、創造活動にまつわる講座を開催している場所がすでに多数あり、それぞれに特徴を持っている。ハンマーヘッドカレッジにおいては、講師のスタジオで直接開かれる講座であるということ、複数の分野の講師でコラボによる講座が容易に構成できること、港の最先端というロケーション、1914年に設置された50トンの起重機であるハンマーヘッドクレーンに代表される非日常的な風景とスタジオ内部の建築的構成空間などがある。ドリンクなども用意するので、気軽に参加してもらえれば」と話す。
講座は2013年3月までの毎月第2・第4土曜開講予定。開催時間は日程により異なる。受講料は各回1,000円(ドリンク付き、材料費別途)。申し込みはホームページから。