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横浜ニューテアトルで格闘技映画「名無しの十字架」ー横浜が舞台

作品「名無しの十字架」より©2012 映画「名無しの十字架」パートナーズ

作品「名無しの十字架」より©2012 映画「名無しの十字架」パートナーズ

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 横浜ニューテアトル(横浜市中区伊勢佐木町2)で、横浜を舞台にしたサスペンス・アクション映画「名無しの十字架」が公開されている。

俳優の神尾佑さん(左)、元キックボクサーの小林聡さん(初日舞台あいさつより)

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 映画の原作は、小説家・白石郷さん(ペンネーム:郷一郎)の同名小説「名無しの十字架」(角川文庫)。タイのムエタイ現役王者を倒した元キックボクサーの小林聡さんが、小説に登場するキックボクサーの生き様に強く共感し、映画化を企画した。監督は久保直樹さん。出演者は神尾佑さん、小林聡さん、松尾れい子さん、和田聰宏さんほか。

 今回のロケは市内の日ノ出町、黄金町、伊勢佐木町を中心に行われた。プロレスショップを営む神尾さん演じる三上が、幻の地下ビデオ「虎対人間」でトラと戦ったとされる伝説のキックボクサーの行方を追いながら、背後にある危険な運命に巻き込まれていくストーリーになっている。

 劇中にはロサンゼルスで撮影した本物のトラと戦うシーンも登場し、キックボクサー新崎役を演じた小林さんは、「一流スタッフの集まる現場でとても緊張したが、自分の役に没頭してがんばった」と撮影を振り返る。また、原作者である白石さんは「久保監督とは伊勢佐木町周辺を飲みながら歩いた思い出がある。原作と映画は少しずつ違うので、ぜひ両方楽しんでほしい。映画の第2作の行方は、この映画を企画した小林さんのエネルギーと情熱にかかっているのでは」と語る。

 白石さんは大の格闘技ファンで、横浜出身の元プロレスラー、アントニオ猪木にあこがれ、高校はレスリング部、大学時代にはプロレス研究会に所属していた。横浜エフエム放送 東京支社第2営業部長の仕事をこなしながら執筆活動を始め、2009年に文芸社より処女作「名無しの十字架」を自費出版。昨年11月に大幅に加筆、修正を加えた「名無しの十字架」を角川文庫から発売した。

 上映スケジュールなど詳細はホームページで。3月1日まで。

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