神奈川県立音楽堂(横浜市西区紅葉ケ丘9)で3月3日、音楽家・坂本龍一さんによるチャリティーコンサート「Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2013 in YOKOHAMA」が開催された。
同コンサートは、東日本大震災の被災地の幼稚園・小学校・中学校・高等学校に対し、楽器関連の復興支援を行うプロジェクト「こどもの音楽再生基金」の一環として行われた。
ステージでは、坂本さんが「ひなまつり」にちなんだアレンジ曲をはじめ、オリジナルの名曲「キャスタリア」「戦場のメリークリスマス」などを演奏。ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールをモデルに設計された「木のホール」にピアノの心地よい旋律が響き、満員の会場が沸いた。
坂本さんは、「東日本大震災からもうすぐ2年。だんだん風化しているところもあると思うが、僕たちは必要とされる限り、根気よく音楽を通した支援を続けていきたい」と静かに語り、今年の秋口に被災地で計画している、スイスの古都ルツェルンのオーケストラと協力した音楽イベントについても明かした。
「こどもの音楽再生基金」は、2011年7月に坂本龍一さんら発起人が設立した復興支援プロジェクト。学校楽器備品の点検、補修、修理支援と、それに付随した被災地での音楽活動支援により、未来あるこどもたちに音楽と楽器の力で笑顔を届けることを目的としている。運営期間は2011年7月20日~2014年7月19日。募金総額は123,329,054円(2月28日時点)。ホームページでのオンライン募金も受け付けている。