本牧山頂公園(横浜市中区和田山1)で3月20日、災害時のペット避難の方法を確認する同行避難訓練が行われた。
同訓練は、NPO法人「神奈川動物ボランティア連絡会」代表の矢吹紀子さんが企画。災害時の避難場所や、避難時の課題を共有することを目的に開催された。マンション「グランドメゾン本牧」自治会(中区本牧原9)、中区獣医師会、ときわぎ動物病院(中区本牧三之谷10)、ペットショップ「ミリオンペット」(中区根岸町1)の協力のもと、「グランドメゾン本牧」のペット飼育者6世帯が参加し、通りすがりのペット飼育者も避難時の対策に耳を傾けていた。
訓練は災害時の一時避難場所となる公園駐車場での避難場所確認から始まり、同公園内のドッグランで細かな指導が行われた。犬をケージに入れるためのトレーニング方法や、動物嫌いの人との共生のための町内会単位でのルールの必要性、支援が届くまでの5日間に必要な物資の準備についてなど、さまざまな課題が語られた。ミリオンペット店長でドッグトレーナーの大久保芳樹さんは「犬の散歩の時など、日常生活の中で、同じ町の人たちと災害時の対応について気軽に話してほしい」と話した。
神奈川動物ボランティア連絡会の矢吹さんは「災害時でのペットの避難については、いまだに行政単位での取り決めが行われていない。こういった町内会単位での取り組みを広め、考えるきっかけとし、現状を変えていくことが出来れば」と語っている。