調味料の製造・販売をおこなう食品メーカー「エバラ食品工業」(横浜市西区北幸2)は3月16日、焼肉のたれ「黄金の味」を使ったレシピ本「エバラ 焼肉のたれ 黄金の味 使いきりレシピ」を学研パブリッシングから発刊した。
「黄金の味」は、同社の創業者・森村國夫さんの「これまでにない新しい味の焼肉のたれを作りたい」という思いのもと1978年に誕生したヒット商品。甘口、中辛、辛口の3タイプあり、今年の6月に発売35周年を迎える。
フルーツをベースにしょうゆ、ハチミツ、ニンニクやタマネギといった香味野菜、唐辛子などをブレンドし、りんご・もも・梅などのフルーツを使うことで生まれる「さわやかな甘さ」が特徴。焼肉のほか、魚介や野菜とも相性がよく、いため物やお弁当のおかず、煮込み料理の隠し味にも使える万能調味料として親しまれている。
今回のレシピ本では、社員のおすすめ焼肉メニューをはじめ、同社ホームページのレシピサイト「おいしいレシピ」で人気のメニュー「黄金麻婆豆腐」「黄金クリームパスタ」などを紹介。そのほか、肉・魚・野菜のおかずメニュー「黄金ハンバーグ」「さんまのおろし煮」「黄金のバーニャカウダ」、「パエリア」や「ピザ」などのパーティーメニュー、クイックメニューなど、新しいメニューを数多く紹介している。コラムには「黄金の味」の誕生秘話や「黄金の味」トリビアも掲載。
価格は880円(B5判、80ページ)。
エバラ食品の担当者は「魔法の調味料『黄金の味』の多彩な使い方を94レシピにまとめた1冊。この本により料理や食卓の楽しみが広がり、『こころ、はずむ、おいしさ。』をお届けできれば」と話している。
エバラ食品工業は1958年5月、カレーや中華スープ、チャーハンの素などの製品開発を行う「キンケイ」の子会社「荏原食品」として横浜市神奈川区松見町で創業。1960年代に「インスタントラーメンのスープ」や業務用「札幌ラーメンの素」、1968年にしょうゆをベースにした「焼肉のたれ」、1978年に「黄金の味」を発売。商品名は当時放映されていたNHKの大河ドラマ「黄金の日々」にちなんで命名された。