横浜三溪園で古典園芸植物「さくらそう展」-猿まわし披露も

日本の古典園芸植物「桜草」

日本の古典園芸植物「桜草」

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 三溪園(横浜市中区本牧三之谷58)で4月18日から、日本の古典園芸植物の桜草を集めた「三溪園 さくらそう展」が開催される。

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 園内では、「横浜さくらそう会」の会員が日頃丹精こめて栽培した多種多様な「桜草」の鉢植え約150点を展示。期間中は毎日苗の販売を行うほか、会員から「桜草」の色や形・咲き方の違いや栽培方法について話を聞くことができる。

 「桜草」は、花の形が桜に似ていることからつけられた名で、花菖蒲(しょうぶ)や朝顔などとともに江戸時代に人気を博した古典園芸植物のひとつ。

 花の色はビンク色を中心に紅色・純白色・紫色・紫紅色など。関東平野を流れる荒川から採種した野生の桜草を江戸時代の庭師たちが栽培したことに端を発し、その後も園芸家たちが実生や交配を重ね、愛らしく変化に富む新品種を産出。江戸時代に来日した医師・博物学者のシーボルトによりヨーロッパに紹介されたといわれる。

 4月20日と21日には、太郎次郎一門による伝統芸能「猿まわし」の披露も。

 三溪園 広報担当の吉川利一さんは「桜草は、江戸時代の熱狂的な園芸ブームの中でさまざまな品種が改良され、現代まで受け継がれている。わずか1週間ほどの花ですが、色や姿、名称などその奥深い世界をお楽しみ頂ければ」と話している。

 会場は外苑中央広場。開催時間は9時~16時30分(最終日は16時まで)。苗販売は9時~16時(なくなり次第終了)。入園料は大人500円、65歳以上300円、小学生200円。入園料で観賞できる。4月24日まで。

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