黄金町のアートスペース「mujikobo」(横浜市中区黄金町2)で4月30日から、彫刻家・木村有貴子さんの個展「現象と妖精」が開催されている。
木村さんは、1978年三浦市生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科彫刻修了。動物や架空生物、霊獣をモチーフにした立体作品の制作のほか、アニメーションチーム・フシギナへの参加等を経て、現在「ハンマーヘッドスタジオ 新・港区」(中区新港)で木彫作品を主体に制作を進めている。
今回は、昨年から今年にかけて制作した木彫作品4点と、粘土作品1点、ドローイング1点を展示。木彫作品はほぼ一木造りで作られている。
木村さんは「今回展示しているのは、自然現象や天気をモチーフにした、日常生活の中で生まれていった作品と、会場からインスピレーションを受けた作品。家の中のようでくつろげるけど、非現実的な環境で展示したかった」と話す。
「mujikobo」は、倉谷拓朴さん、小林壮さん、小塩淳仁さん、相模智之さんのアートと写真に関わる4人のメンバーで運営するアートスペース。黄金町の元特殊飲食店街にある3階建ての物件を改装し、入り組んだ階段や和室のある独特の空間となっている。
開館時間は平日=15時~19時、土曜・日曜・祝日=13時~19時(最終日は16時30分まで)。入場無料。展示は5月12日まで。