プロバスケットボール・bjリーグの横浜ビー・コルセアーズは、5月10日と11日に横浜文化体育館(横浜市中区不老町2)で行われたプレイオフのカンファレンスセミファイナルで富山グラウジーズを破り、2年連続のファイナルズ進出を決めた。
決定戦に勝利し、観客とファイナルズ進出の喜びを分かち合うチームメンバーら
リーグ参入2季目を迎えた横浜は、昨年10月から4月にかけて行われたレギュラーシーズンを35勝17敗、イースタン・カンファレンス2位の成績で終えた。これにより、セミファイナルをホームで開催する権利を獲得。ファーストラウンドを勝ち抜いた富山(イースタン3位)を迎え、2日間で3試合が行われた。
10日の第1戦は第1クォーターで12-25と13点差をつけられるも、徐々に追い上げて第4クォーターで逆転に成功。そのまま86-75で逃げ切って勝利した。しかし11日の第2戦では、第3クォーターでの失点が響いて67-88で敗戦。1勝1敗となったため、規定により第2戦の直後に前後半5分ずつの特別ルールとなる決定戦が実施された。
この試合で横浜は序盤からリードを奪うと、前半終了直前にはキャプテンの蒲谷正之選手がシュートを決めて11-4で後半へ。最後まで追いすがる富山を振り切り、19-14で勝利してファイナルズへ駒を進めた。
会場には2日間で3,600人以上の観客が集まり、地元チームの戦いを熱心に応援。11日に横浜のファイナルズ進出が決定すると大歓声と拍手が沸き起こり、チームメンバーと観客が興奮の中で喜びを分かち合った。
チームを指揮する横浜ビー・コルセアーズのレジー・ゲーリーヘッドコーチは11日の試合後に「今日は歴史に残る日になった。2年連続でファイナルズへ行けるのは本当に素晴らしい。2試合目に敗れたが、選手たちはすぐ気持ちを切り替えて決定戦に臨むことができた。そのおかげで良いスタートが切れたし、追い上げられても落ち着いてリードしたまま試合を終えることができた」とコメント。
また、キャプテンの蒲谷正之選手は「このチームで勝てたことをすごく誇りに思う。去年は有明で悔しい負け方をしたので、それを晴らすためにはもう一度行くしかないと思っていた」とファイナルズへの意気込みを話した。
ファイナルズは5月18日と19日に有明コロシアム(東京都)で行われ、両カンファレンスから2チームずつが出場する。横浜は18日に同じくイースタンのセミファイナルを勝ち抜いた新潟アルビレックスBB(イースタン1位)と対戦。勝利した場合はリーグチャンピオンを決定する翌日のファイナルに進出し、敗れた場合は同日の3位決定戦に回る。