横浜・川崎地区で鉄道貨物輸送を運行している神奈川臨海鉄道(川崎市川崎区)は5月26日、同社の創立50周年記念イベントとして、貨物駅・横浜本牧駅(横浜市中区錦町15)を初めて一般公開する。
記念イベントでは、同社が保有する「C56-139」蒸気機関車やDD55型・DD60型のディーゼル機関車、コンテナ・貨物専用車両のほか、トップリフター、フォークリフトなどの作業車両などを、横浜本牧駅構内で紹介する。11時30分と14時には「C56」をディーゼル機関車の牽引により展示運転する。
同社は1963年に、京浜工業地帯の鉄道貨物輸送を目的に設立。川崎市と横浜市に営業路線を持ち、化成品・石油製品などを輸送している。横浜港の本牧埠頭及び南本牧埠頭に隣接する横浜本牧駅では海上コンテナの鉄道輸送も行っている。かつて機関士養成のために使われ、1950年代の全盛時は横浜でも走行していた「C56」を保有しており、横浜本牧駅の舎内に保存している。
当日は、ミニSLの運転、鉄道模型(Nゲージ)の展示運転、オリジナルカレンダーやクリアファイルなどの記念グッズや、協力企業によるグッズ販売も行われるほか、警察署、消防署などがブース出展し、パトカーや白バイ、消防車の展示なども行われる。
同社総務部の佐々木孝昭さんは「日頃から弊社をご利用いただいているお客様、地域住民に感謝の気持ちを込めてイベントを実施する。普段は立入ることのできない貨物駅を一般公開するので、貨物鉄道の魅力を満喫していただければ。また、機関車や貨車の展示、オリジナル記念グッズの販売など、内容も盛りだくさん。これを機に神奈川臨海鉄道のことを知っていただきたい」と話す。
開場時間は10時~15時。入場無料。当日はJR根岸駅から無料シャトルバスが運行される。JR横浜駅・桜木町駅・石川町駅から、市営路線バス「和田山口」停留所より徒歩10分。JR根岸駅から市営路線バスで「三井物産前」停留所より徒歩1分。駐車場は用意されていないため、車での来場は不可。