プロバスケットボール・bjリーグの横浜ビー・コルセアーズは5月19日、有明コロシアム(東京都)で行われた福岡ライジングとの試合に勝利し、リーグ参入2季目で初となる優勝を決めた。
プレイオフを勝ち抜いた東西地区の4チームが出場して2日間行われたファイナルズで、横浜は18日に新潟アルビレックスBBと対戦。試合終了直前にドゥレイロン・バーンズ選手が決めたシュートが決勝点となり、54-52で劇的勝利を収めてイースタン・カンファレンス初優勝を決めた。
翌日にリーグ優勝をかけて行われた福岡との試合では、キャプテンの蒲谷正之選手が序盤から立て続けにシュートを決めてチームをけん引。第2クォーターを終えて40-44で4点のリードを許して折り返すも、第3クォーターでは持ち前の堅い守備が機能して68-60と逆転に成功した。第4クォーターは点の取り合いになったが、最後までリードを譲らず101-90で勝利。昨季の3位を上回るリーグ制覇の快挙を達成した。
発足して8シーズン目となったbjリーグで、関東のチームがリーグ優勝を果たしたのは初めて。試合終了のブザーが鳴って優勝が決まると、メンバーや応援に駆け付けたブースターらは喜びを爆発させ、銀色の紙吹雪が舞ってコート内外が祝福の雰囲気に包まれた。
ファイナルズのMVPは、この日35得点を決めた蒲谷選手が初受賞。放った3ポイントシュート5本全てをリングに沈めるなどの活躍が評価された。
外国人監督として初めてチームをリーグ優勝に導いた横浜ビー・コルセアーズのレジー・ゲーリーヘッドコーチは「言葉にできないくらいの気持ちだ。メンバーがお互いを信じ合ってここまで戦ってきて、彼らを本当に誇りに思っている。優勝を信じて努力を続けることがどれだけの力になるか、それを証明することができた」とコメント。
また、MVPも受賞したキャプテンの蒲谷正之選手は「最高に嬉しい。バスケット人生の中でもチャンピオンは1回取れるか取れないかというくらいのもの。そのチャンスを物に出来たのは自分にとってもためになったし、最高の1年間になったと噛みしめている。1発勝負の試合なのでアグレッシブに行こうと決めていて、最初から気持ち良くシュートが入ってゾーンに入れたのかなと思う」と話した。
来季のbjリーグは、青森と奈良のチームが新たに参入して、全22チームで今年10月に開幕予定。