横浜で文化芸術やまちづくりなどをテーマにしたイベントを企画制作している「フィールズ プランニング」(横浜市中区池袋2)は5月29日、女性の可能性を生かした働き方について考え、交流を深めるプレゼンテーションイベント「pre-ings Yokohama vol.3 for women」を開催する。
同イベントは、横浜で活動するさまざまな分野の人たちが、企画やアイディアを発表・共有する「合同作戦会議」。毎回多数のゲストのプレゼン、意見交換を通じて、新たな可能性やつながりを創出していくことを目的として開催している。
第3回目のテーマは「女性の働き方」。結婚・出産・育児など、さまざまなライフイベントによってキャリアが左右されがちな女性が、みずからの可能性を信じ、充実して働くためにはどのような課題があるのかを探り、経済的に自立するための「第一歩」を踏み出すための支援のあり方などについて実践者が発表する。
全体の企画コーディネートは女性起業家支援団体「フェアリークラブ」代表の実川香名美さん(東京都世田谷区)。かつて横浜に住んでいた実川さん自身、子育てのためにキャリアを一時中断した経験を持つ。
10年前に会社を設立した経験を持つ実川さんは、自身の経験に照らし「今は、自分の夢と少しの自信さえあれば、昔よりもやりたいことを実現する手段は増えている。そんな状況に気づいてもらい、前に進もうとする女性たちの支援をしたい」と語る。
イベントは3部に分かれている。第1部のプレゼンターは、実川さんと、一般社団法人「日本代理店マーケティング協会」(東京都)理事長の佐藤康人さん、ネットショップ運営など、インターネットを活用した起業アドバイザーの伊藤みゆきさん(名古屋市)、着物コンシェルジュで着物セレクトショップ専門店「いわこう」代表の狩谷孝さん(東京都)の4人。それぞれが、女性が働き続けることが難しい社会の問題点を探り、自分たちの力でできるサポート案を提示する。
2部に登場するのは、実川さんが今年3月から運営するフェイスブックページ「女性起業家フォーラム」のインタビューに登場した女性たち。起業したきっかけ、やりたいことを仕事にする喜びや経営上の悩みなど生の声を聞くことができる。1部・2部ともに、よりよい支援のあり方・課題などについて、来場者とともに意見交換する。
3部の交流会では、野菜ソムリエで、横浜の農産物と食卓をつなぐ横浜市の「はまふぅどコンシェルジュ」のユニット「出張料理 Bon appetit」の女性たちが料理を担当する 横浜野菜をふんだんに使った「からだが元気になる」メニューをコンセプトに創作する。
主なメニューは「まるごとレタスの冷製ポタージュ」「3種のピンチョス」「小松菜のナムル~駿河産桜海老とともに~」「キャロットのダブドリサラダ」「十文字鶏の塩麹唐揚げ」「豚肉の梅酒煮」「お花畑のカップ寿司」「トマトジャムのパンナコッタ」など、スープからスイーツまで、おしゃれでヘルシーな料理を提供する。3部でも、イベント告知や活動紹介のミニプレゼンの時間を確保しており、食事を楽しみながら、ネットワークを広げる機会になりそうだ。
フェアリークラブ代表の実川さんは「1人ではできないことも、つながりをつくって、助け合えば実現できることがある。さまざまなプロジェクトについてワイワイ語り合い、これからの経済活性化に欠かせない女性の力を引き出すきっかけにしたい」と話している。
会場はシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)。開催時間は19時~20時30分。懇親会は20時30分~21時30分。参加費は4,000円(フリードリンク、フード付)。詳細・参加申込みは「pre-ings Yokohama vol.3」フェイスブックページで。