神奈川県庁本庁舎大会議場(横浜市中区日本大通1 )で6月9日、シンポジウム「明日の歴史を生かしたまちづくり」が開催される。
同シンポジウムは、横浜市と協働で「歴史を生かしたまちづくり」についての調査研究や広報普及に取り組んできた、横浜歴史資産調査会(中区相生町3)の公益法人化を記念した企画。主催は横浜歴史資産調査会、横浜市都市整備局、神奈川県。
第1部は、工学院大学の後藤治教授による基調講演「歴史的建造物を取り巻く環境と新たな制度による保全活用」。第2部では、神奈川大学名誉教授の西和夫さん、建築史家の堀勇良さん、横浜シティガイド協会副会長の嶋田昌子さん、横浜市都市整備局都市デザイン室長の綱河功さんをパネリストに迎えたパネルディスカッション「歴史を生かしたまちづくりのこれから」を行う。
横浜歴史資産調査会常務理事・事務局長の米山淳一さんは「横浜歴史資産調査会は4月に公益社団法人として認定され、免税団体として新たにスタートを切った。市民・行政・専門家の皆さんが力を合わせて横浜の『歴史を生かしたまちづくり』を積極的に推進し、貴重な歴史的建造物の取得・保存・活用も実現させる。また、絹貿易を支えていた関東甲信越の町とも連携して、『シルクロード・ネットワーク』を形成していこうと計画している」と話す。
開催時間は13時30分~16時。参加無料。定員100人(事前申込み不要、先着順)。
また、関連イベントとして、神奈川県職員のガイドによる神奈川県庁本庁舎ツアーを開催。本庁舎大会場を11時にスタートする。先着50人。
横浜市では昨年度、「歴史的景観や歴史的建造物の持続的な保全活用を、市民や所有者等とともに進め、横浜の誇り、魅力を守り、活かしていく」ことを基本方針とした「『歴史を生かしたまちづくり』の推進について(案)」を作成。現在この案についての意見を一般募集している。応募は6月14日まで。