KAAT 神奈川芸術劇場(横浜市中区山下町281)で6月7日と8日、ダンス公演「M!M(エム エム)」が行われる。
同公演は、フランスとドイツの共同ダンスプロジェクト「DANSE/ TANZ」の連携公演。横浜市内で6月1日に開幕したフランス文化の祭典「横浜フランス月間2013」の一環として行われる。
今回は、ドイツの演劇・ダンス界で注目を集めるフランス人振付家・演出家のローラン・シェトゥアーヌさんの最新作「M!M」を紹介。フランスの哲学者、ジャック・デリダの著書「友愛のポリティックス」を出発点に創作したダンス・デュオを上演する。
ダンサーはマチュー・ビュルネールさんとミカエル・マルクルンドさん。音楽はベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61」。ドラマトゥルクはレオニー・オットーさん。8日の終演後にはアーティスト・トークを実施する。
アンスティチュ・フランセ横浜の大藤理恵さんは「2人の人間の個人的で親密な関係性だけではなく、その『友情』の裏側に潜む政治的な側面に光を当て、『友愛』というコンセプトのもとにダンス的身振りを検証した作品になっている」と話す。
会場はKAAT 神奈川芸術劇場の大スタジオ。上演時間は日程による。チケットは一般3,000円。問い合わせは神奈川芸術劇場(TEL 045-662-8866 :チケットかながわ)ほか。
ローラン・シェトゥアーヌさんは、ベルリンを拠点に活動する演出家・振付家。従来のものの見方を大きく転換させるような独自の演出を得意とし、数々の古典作品の演出やダンス作品の創作を手がけている。